ニヒャクジュウキュウ話 ページ24
ガタリという音と共に浮遊感と、背と足裏の圧迫感が。
「え？」
「おはようマスター。背負ってやれなくて申し訳ないが、今は横抱きで我慢してくれな」
見上げればアサシンの顔が下から見上げるような状況だった。
「え、アサシン？」
「どうにか振り切れるようにするけど、正直
「いや何がですか!?」
目に映る光景は、アサシンと暗い夜空とネオンの流れ行く景色のみ。
風圧を感じるから移動しているのだけど、いったい何処に向かっているのか皆目検討もつかない。
それ以前にキャスターがどうしてか消滅してしまった以外、まったく理解できていない。
「アサシン！ 待って！ 待ってアサシン！ 何がどうなっているのですか!? キャスターが！」
「説明してやりたいが、今は逃げる方が先決だ」
「でもキャスターが！ Mr.クズキがまだ！」
「少し黙ってくれマスター。後で説明する」
「でも！」
直後、風の音に混じって聞こえてくるのは懐かしい声。
ーーA様ッ！
「ッ……」
声のする方へと向こうとすればアサシンに名前を呼ばれる。
「A」
「アサシン、彼が……」
あぁ、そうだ、彼の声だ。
どうして忘れていたのだろうか。
気を失う前に彼と会ったじゃないか。
怪我をした彼を、魔力を枯渇した彼を。
助けたじゃないか。
「戻って」
「ダメだ」
「戻って、アサシン」
「ダメだと言っている」
「お願い戻って！」
思わず声を荒げていえばアサシンは苦虫を噛んだかのような表情をして、それでもダメだと言う。
「どうしてですか！ 彼が、ランサーがいるのに！」
「死ぬぞ」
余りにもさらりと言われた内容に、言葉の意味を理解することに時間がかかってしまった。
「そ、そんな訳ありません！ ランサーが私に攻撃してくるなんてそんなこと」
「あれはアンタが知っている奴と違う。確かにアンタを攻撃することはないかもしれないが、戻れば確実に死ぬことになる」
「あり得ません！」
彼が私を攻撃することなんて。
「それはアンタを主人と思っていた時だ。今は違う。令呪もない今、アンタは奴の敵となる」
違う、と否定したい。
でもアサシンが言うことも一理あると思ってしまった自分の考えに嫌気が差す。
彼は──ディルムッド・オディナは、王であるフィン・マックールに対して結果的な視点から見れば裏切り行為をしている。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
