ヒャクナナジュウヨン話 ページ29
「そこが謎なのよね……。綺礼からも第四次聖杯戦争での勝者はいないとは聞いていたから、第四次のサーヴァントがいること自体が不確定要素過ぎるのよ」
「……キレイ？ もしかして、監督役のキレイ・コトミネですか？」
「えぇ」
リンちゃんの口から出て名前に、自然と眉間に皺が寄ってしまう。
「？ 綺礼と何かあったの？」
「……少々」
嫌な思い出が蘇るけど、
イギリスとは違って、日本では普通はファミリーネームを呼ぶようだけど、親しい人物に対してはファーストネームを呼ぶことは知っている。
だからリンちゃんとキレイ・コトミネが親しい間柄なのではないかと思い、言葉を濁した。
「まぁいいわ。あいつもサーヴァントが八騎いることに対して、そうかとしか言わなかったし」
「八……」
「そうよ。既にライダーは脱落しているけど、本来の第五次聖杯戦争の召喚されたクラス七騎と、イレギュラーである第四次聖杯戦争のランサーの計八騎」
八騎、なのだろうか。
頭を掠めるのは黄金の弓兵。
ルビーのように美しい瞳を持っている
少しだけだったけど、あの独特な赤は一度見たら忘れない。
口を噤む私にどうかしたのかと問うてくれる。
言うべきだろう。
だけど、英雄王がいることを言えば、それは泥の中に消えてしまったはずのランサーもいることを認めてしまうから。
ランサーはもういない。
もういないというのにキャスターを始め、リンちゃんやアサシンもいるというのだから。
「……九騎、かもしれません」
「は？」
気が付けば口が紡いでいた。
訝しげに見てくるリンちゃんに、私は言う。
「第四次聖杯戦争のアーチャーを、この前見掛けました」
「はぁあ!?」
驚愕するリンちゃんに苦笑い。
私も目撃した時は取り乱したもの。
まだランサーのことは整理は全然ついていないけど、今は分けて考えることにした。
ーーなるほど。以前アサシンからの質問の意図はそれが原因か。
ーー御名答。アーチャークラスが二人っていうのは普通あり得ないからな。
サーヴァント同士の会話を耳にしながら、目を白黒とさせているリンちゃんに落ち着いてと言うが落ち着ける訳がないと怒鳴られてしまった。
「今回の聖杯戦争どうなってるのよ！ ただでさえ周期が早いのにサーヴァントの人数が九騎って！」
「リンちゃん、お、落ち着いて……」
「私は落ち着いてるわよ！」
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - セツナさん» こちらでもコメントありがとうございます。その部分は私も個人的になかなかいい感じに書けたと思っており、そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。 (9月6日 19時) (
レス) id: 28f5cad4bb (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 微破廉恥注意の部分でのアサシンとアーチャーの会話が面白すぎますw (9月5日 22時) (レス) id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 爽@推しに貢ぎたい隊長さん» 二度目のコメントありがとうございます！ 続編も公開に向けられるように頑張りますのでお待ちいただけると幸いです。 (2021年2月12日 21時) (レス) id: 5cd6e12329 (このIDを非表示/違反報告)
爽@推しに貢ぎたい隊長(プロフ) - あ、コメント失礼します。もう一度最初から読んできました！続編お待ちしております！ (2021年2月11日 20時) (レス) id: f8f17f4c0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» コメントありがとうございます！ お褒めに預かり光栄の極みです(照) 主人公かわいいと言っていただけて、もう嬉しくて小躍りしてしまいそうで……。続編公開までもう少々お時間を有しますのでお待ちいただけると幸いです。 (2021年1月9日 23時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2020年8月8日 9時
