ヒャクジュウナナ話 ページ21
Mr.クズキとの話し合いの末に、ひとまず私とMr.クズキの間では様子見ということで落ち着いた。
夜も更けきているため明日も職務があるMr.クズキを見送って、いつも通り次はキャスターとの話し合いをする。
状況報告としては。
四日前にアーチャーが召喚され、昨日アーチャーとランサーが戦ったこと。
昨日セイバーが召喚され聖杯戦争が始まり、セイバーとランサーが戦ったこと。
セイバーとアーチャーが共闘、になるのかどうかわからないけどバーサーカーと戦ったこと。
色々と省いたけど大まかにまとめるとこの三点。
「あのまま、あの肉だるまを倒してくれたらよかったものの」
と、下唇を噛まれていたので苦笑い。
一体キャスターはバーサーカーと何があったというのか。
今までの会話を思い返せば十中八九生前に関わりがあったのだろうけど、聞きたいけど尋ねるのは失礼。
というより教えてもらえないと思うので、キャスターの真名をこっそり探し当ててから調べるしか方法はないだろう。
ヒントか何かあればいいのだけど、今のところキャスターの魔術である骨の鳥と薬の二点しかわからない。
もう少しあれば絞り込めるのだろうけど。
「真名の方はわかったのか?」
アサシンが足を崩しながら、更に言えば私も足を崩している、キャスターに問う。
「ランサーの方はわかったわ。アイルランドの光の御子。それだけ言えば貴女の方はわかるでしょう?」
「……」
え?
「も、もももしかして、クランの猛犬ですか?」
にこりと笑うキャスターに頬が引きつる。
とんだ大英霊ではないか。
「? マスター、どうしたそんな顔色を悪くして」
「悪くもなりますよ!」
クランの猛犬こと、クー・フーリンはケルト神話でも別格中の別格。
アイルランドでは知らない人はいないと言っても言いほど過言ではない。
お隣の国だから余計にその武勇伝だったり逸話だったりは耳にする。
そして同じケルト神話の出自であったランサーだけど、
どちらかというと彼の王であるフィン・マックールの方がクランの猛犬と同格の知名度というのはおいておこう。
「だって、クランの猛犬の武器と言ったら、一回投げたら相手を殺すことが確定される槍じゃないですか」
「そうね」
キャスターに肯定されて背筋が凍る。
数週間前、更に一ヶ月と少し前に今の第五次聖杯戦争のランサーと対峙した時に何もされなくて本当によかった。
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鳳凰の羽根
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - らんらんさん» コメントありがとうございます! お褒めに預かり、応援いただき、目から汗が出るほど嬉しいです。どうぞ続編の方もよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年9月25日 21時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
らんらん(プロフ) - とっても面白いです!いつも楽しみながら読んでいます!続編も頑張ってください! (2020年9月24日 22時) (レス) id: 9ff20dca42 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 甘い缶詰さん» 一気に拝読いただきありがとうございます! そう言っていただけて非常に嬉しいです。これからも楽しんで拝読いただけるように尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年9月6日 19時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
甘い缶詰(プロフ) - 初めまして!前作から一気読みしました。正直言って面白すぎて、最高です(語彙力皆無)。更新頑張ってください! (2020年9月6日 14時) (レス) id: b8e62b7458 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ゼラチンさん» コメントありがとうございます。御拝読いただき感謝しかありません。お気遣いもいただき、目から汗が吹き出ております。ゼラチンさんもお体にはお気をつけ下さいませ。 (2020年8月30日 9時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2020年8月7日 20時