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ゴジュウロク話 ページ9

朝食を食べ終えたのだけど、食べたためにまた眠くなってきた。

変わらずアサシンは私の姿のままである。

何故か気に入られているらしい。

「眠そうだなマスター。もう二時間ほど寝るか?」
「いえ、先に不動産屋さんへ行きましょう。拠点を確立しておきたいです」

眠い目を擦って、キャリーケースから替えの服を一枚取り出して着替えようとしたところアサシンが慌てて浴室の方へと逃げていくではないか。

「あ、そうか。失礼いたしましたアサシン」

少しデリカシーに欠ける行動をしてしまった。

軽く呟くように言って、それから着替えた。

着ていた服はキャリーケースの中に仕舞い込み、朝食を運んでいただいたトレイの上に食器とチップを置いた。

忘れ物がないかと確認して、手荷物鞄と部屋の鍵を持って浴室にノックする。

「アサシン、先程はすみません。もう出てきていただいた問題ないです」

出てくるアサシンだけど、変わらず私の姿のままである。

「行くのか?」
「はい」

そういうと、スキルを解いたのだろう。

一瞬でいつものアサシンに戻ったのでほっと一息。

やはり自分の姿を鏡以外で見るということは違和感しかない。

今後は控えてもらおう。

アサシンには霊体化してもらって、荷物を持つとエレベーターで受付のある一階へと降りてチェックアウトをした。

そのまま市内の方へと行って目に付いた不動産屋さんに入るのである。

外国人だとわかると拙い英語で話してくることはもうわかっているので先にこんにちはと挨拶をすればだいたいの人が安堵の息を吐くのである。

「どうされましたか? ここは不動産ですのが」
「はい、理解しております。物件を探しておりまして」

ならばと案内されたのは手前の机である。

どのような物件をと聞いてくるので少し広めの場所で見通しのいい場所をと言えば色々と見繕ってくれた。

外観の写真付きや間取りなどを見せてくれるのでなかなかにわかりやすい。

「(アサシンはどこがいいと思いますか?)」
ーー特に拘りはないな。まぁ個人的な趣味を言えば三枚目かねぇ。
「じゃあ三枚目のところでお願いします」

聖杯戦争が終わるまでの期間だからそこまで長く住むつもりもなく。

「では早速契約ですが、まずこちらを御提示お願いいたします」
「……」

渡された用紙には必要なものが記載されていて。

パスポートや資格証明書や収入証明書等。

思わず目が点になる。

パスポートはあるとして、他が持っていないのだから。

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あずきいろ

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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翔べないペンギン(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。今作も拝読いただき本当にありがとうございます。そう言っていただげますと作者冥利に尽きます。非常に嬉しいです! (2020年5月27日 8時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 前作からずっと読ませて頂いております!ほんとにこの作品大好きです!!! (2020年5月27日 2時) (レス) id: c774d7b811 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - あおっしーさん» お返事遅くなり申し訳ありません。拝読いただきありがとうございます。応援凄く嬉しいです、ありがとうございます。 (2020年5月8日 19時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
あおっしー - 追いつきましたー!個人的には鵺世と夢主ちゃんがくっついてほしいです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年5月5日 21時) (レス) id: c4783174d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/  
作成日時:2020年2月27日 0時

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