ゴジュウゴ話 ページ8
市内へと行き、ビジネスホテルにチェックイン。
一応二人にしようとしたところアサシンが節約した方がいいと言われたので渋々一人にて。
ホテルの部屋はそこまで広くはないけど一日過ごすには問題ない。
いつもより早く眠くなり始めているので早めにシャワーをして就寝した方がいいだろう。
眠い目を擦りつつ、気力と矜持でシャワーを浴びて服を着たのだけど。
ーーマスター、ちゃんと髪を乾かさないと今の時期風邪を引くよ?
「わかってます……」
酷い眠気にドライヤー片手にうつらうつらと舟を漕ぎそうになる。
ドライヤーからくるほどよい温風がなんとも心地よくて。
「ほら、貸しなマスター」
「んー……」
おそらくアサシンが霊体化を解いて髪を乾かしてくれているのだろうけど、眠くて思考が纏まらない。
明日お礼をと考えていれば、気が付けば眠っていた。
「おーい、マスター。マスター? A−? ダメだ完全に熟睡だ……。とりあえず乾かし終えたからベットまで運ぶか……」
翌朝。
目が覚めて、むくりと起き上がった。
時計を見ればに日本時刻の午前九時となっていて。
ぼーっと時計を見ていればがちゃりとドアが開いた。
「お? 起きてたか」
「……」
そこには"私"がいた。
思わず眠気も何もかも吹っ飛んで凝視してしまう。
あれは何か、怪奇現象の一つに分類されるドッペルゲンガーという奴なのだろうか。
だとしたら私、聖杯戦争に参加する前に死んじゃう?
ウェイバーさんに説教みたいなこと言ったけどまさか私が不戦敗みたいなことになってしまう?
「マスター、流石にそんなに見つめられると照れるって」
「……」
「は? いやなんで十字切ってんの? え、マスター? A?」
閑話休題。
どうやらドッペルゲンガーの"私"の正体はアサシンだったらしい。
彼のスキルにドッペルゲンガーというものがあり、昨晩から何も食べずに眠っていた私を心配して何か食べるものを調達しに、私の姿をしていたとのことである。
「昨日受付したとき朝食付きにしただろ? 二階のレストランでバイキングしていたからな。ホテルマンに聞いたら部屋にも持ち帰られると言っていたから持ってきた」
「あの、私の姿でお話しするのやめていただけませんか?」
声も私なのにアサシンの口調だから違和感が酷い。
トレイ片手に話す私、ではなくアサシンに、彼の性格がちょっとわからなくなってきた。
しかし朝食はありがたいのでお礼を言って食べたのである。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。今作も拝読いただき本当にありがとうございます。そう言っていただげますと作者冥利に尽きます。非常に嬉しいです! (2020年5月27日 8時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 前作からずっと読ませて頂いております!ほんとにこの作品大好きです!!! (2020年5月27日 2時) (レス) id: c774d7b811 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - あおっしーさん» お返事遅くなり申し訳ありません。拝読いただきありがとうございます。応援凄く嬉しいです、ありがとうございます。 (2020年5月8日 19時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
あおっしー - 追いつきましたー!個人的には鵺世と夢主ちゃんがくっついてほしいです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年5月5日 21時) (レス) id: c4783174d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2020年2月27日 0時