ロクジュウロク話 ページ19
時刻も夕方である。
眠気もピークに差し掛かっている私はもうこのまま就寝をしたいところだけどアサシンに止められて、せめて何か食べるものを買ってきてから寝ろと説得をされたため眠い目を擦って手荷物片手に外に出た。
ーーマスター、戸締まり戸締まり。
「……眠い」
ーーいやわかったから、戸締まりを忘れるなよマスター。
「……はい」
アサシンに指摘されて戸締まりを確りして、門の外へと出た。
シロウくんに案内された時に彼に近くのスーパーマーケットやコンビニエンスストアの場所も聞いていたので、迷うことはない。
手軽に食べるならコンビニエンスストアの商品だろう。
なのでコンビニエンスストアに向かい、温めたら食べられるパスタとパンと、インスタント系の食品を少し多目に買って屋敷へと戻る。
この際店員が
半分意識が夢の中へ旅立ちそうなのをアサシンが念話で呼び止めてくるので気力で屋敷まで戻り、テーブルの上に荷物を置いて早々に寝室へと向かう。
ーーおいマスター、食事と風呂は?
「むぅ……明日の朝にします……」
ーーせめて着ている上着だけても脱ごうなマスター。
「……眠い、のです。ご飯は勝手に食べ、くだ……い、おやすみ、さいアサ……」
ーーあー! まだ寝るなマスター! ……あーあ、本当に寝ちまいやがった……。
翌朝である。
夢なんてみることもなく、見覚えのない天井にデジャヴを感じながら起き上がれば昨日のことを徐々に思い出してきたのである。
サイドテーブルにある置時計の時刻は昨日より少し早く午前八時過ぎを指してあった。
周囲を見渡せば枕元に上着が綺麗に畳んであって、おそらくアサシンが脱がせてくれたのだろう、申し訳ない。
大きな欠伸を片手で隠しながらリビングに行けばまたデジャヴを感じながら"私"が朝食の準備をせっせとしていた。
「お? 今日は昨日より早いなマスター」
「……どうして私の振りをしているのですかアサシン」
「いやな、少し前にシロウだったか? あいつがここに来たんで相手をしていたんだ」
「シロウくんが?」
どうしてシロウくんが?
「紙袋を渡してきたんだ。よかったらって言ってな。中身はわからねぇが一応礼は言っておいた」
指差す方向にはアサシンが受け取ったであろう紙袋がテーブルの上に置かれていた。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。今作も拝読いただき本当にありがとうございます。そう言っていただげますと作者冥利に尽きます。非常に嬉しいです! (2020年5月27日 8時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 前作からずっと読ませて頂いております!ほんとにこの作品大好きです!!! (2020年5月27日 2時) (レス) id: c774d7b811 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - あおっしーさん» お返事遅くなり申し訳ありません。拝読いただきありがとうございます。応援凄く嬉しいです、ありがとうございます。 (2020年5月8日 19時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
あおっしー - 追いつきましたー!個人的には鵺世と夢主ちゃんがくっついてほしいです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年5月5日 21時) (レス) id: c4783174d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2020年2月27日 0時