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�陲舛磴鵑�くれたノートを開けば、どのページにもびっしりと文字が書かれていて。
3年前までは一緒に暮らしていた筈なのに、俺、お兄ちゃんのオムツ交換の仕方すらも知らなくて。
�陲舛磴鵑僕蠅蠅辰僂覆靴笋辰浸�を今更反省したりしていれば、あっという間に9時に掛けたアラームが鳴った。
「お兄ちゃん、起きて、」
「んっ、…ぁっ、の、…む、！」
寝起きの良いお兄ちゃんはすんなりと起きてくれたけれど、直ぐに不安げにキョロキョロと周りを見渡し始めた。
「…た、かぁ…は？」
「�陲舛磴鵑蓮△�でかけ、俺と二人。分かった？」
若干、拘りの強いお兄ちゃんは、いつもと違う事が沢山あると、パニックになる事がある。
「なん、で、…たぁかっ、…たぁか、っ…！」
ぽろぽろと、涙がお兄ちゃんの頬を伝う。
普段は居ない俺がいる事すらお兄ちゃんにとってはイレギュラーな事のに、�陲舛磴鵑�居ないなんて不安なんやろう。
ピピピッ、
お兄ちゃんの鼻についている酸素濃縮器から、異常を知らせる音が鳴る。
過呼吸になっているお兄ちゃんに若干俺も焦りながら、�陲舛磴鵑離痢璽箸魍�く。
【もし、大毅がパニックになったら】
そんな表題のページを見つけ、読み始める。
「えぇっと、リクライニングベッドの角度を75度にして…酸素濃度を上げる…」
「はっ、ひゅっ、…はぁっ、ひゅぅっ、…！」
苦しそうな息遣いに、なんだか俺も苦しくなってくる。
「だいじょーぶ、やで、そぅ、上手、」
とにかく落ち着かせるように抱き締める形でとんとんと背中を叩く。
「んっ、ふぅ、はぁっ、…」
過呼吸を起こして疲れたのか、数分後にはスースーと寝息を立てていた。
酸素濃度とリクライニングベッドを元の数字に戻し、お兄ちゃんの寝顔をぼぅ、と見つめる。
お兄ちゃんが寝ている間にもやらなくちゃいけないことは沢山あって。
ふぅ、と息をついて、眠っているお兄ちゃんの傍を離れた。
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年4月20日 17時
