僕たちの空【 Masaki Aiba】 (ページ10)

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9 智side ページ10

少し早めに会議室に着いて、今日の打ち合わせの内容を確認していると携帯が鳴った。

智「もしもし、翔くん？」

翔「うん、もう会議室？」

電話から聞こえる翔くんの声は何だか緊張しているみたいで。

智「うん。どした？」

翔「ちょっと部屋の外でれる？周りに気づかれないように」

外に出て欲しいってことは、スタッフ達に聞かれたくないような話なんだろう。

何だか胸騒ぎがする。

それとなく席を離れ、部屋の外に出る。

智「外出たよ。誰もいない。どした？」

翔「あのさ、今、相葉くん倒れて。救急車で運ばれた」

智「…！？…えっ…なんで？」

予想外の出来事に、激しく動揺した。

相葉ちゃんが倒れた？

しかも救急車で運ばれたって、相当やばいんじゃない？

翔「俺もわかんなくて。廊下歩いてたらニノの声して、行ってみたら相葉くん倒れてて。」

落ち着かなきゃ。

翔「救急車には、ニノが付き添ってる。だから、スタッフには分からないように松潤にも伝えて欲しい。」

翔くんの言葉は聞こえているはずなのに、なんだか頭に入ってこなくて。

久々に頭の中が真っ白になるような感覚をおぼえた。

相葉ちゃん、大丈夫かな。

今すぐにでも駆けつけたい気持ちを抑えて電話を切り、会議室に戻った。