僕たちの空【 Masaki Aiba】 (ページ8)

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7 和也side ページ8

打ち合わせの為に会議室に向かっていると、通り沿いの楽屋がガチャっと開き、見覚えのある人が出てきた。

「相葉くん」

と声をかけると、相手が振り向く。

和「えっ…ちょっと…」

無意識のうちに声が出た。

こちらを向く彼の顔色があまりにも悪すぎたからだ。

和「相葉くん？顔色悪いよ。大丈夫？」

俺の問いかけに少し笑って見せようとした相葉くんだったけれど、

「…ごめん…ちょっと、しんどいや」

って、泣きそうな顔をした。

次の瞬間、俺の目に映ったのは、膝から崩れ落ちるように倒れていく相葉くんの姿だった。

あまりにも突然の出来事に、一瞬時が止まったかのような感覚を覚えた。

スローモーションのように、目の前で倒れゆく相葉くんを見ながら、支えようと頭では思っているのに、身体は1歩も動かなかった。

そのままバタリと倒れ込んだ相葉くんは意識がなくて。

和「相葉くん？相葉くん！」

何度声をかけても目を開ける気配のない彼を見て、大変なことが起きていると気がついた。

自分の心臓の音が、やけにうるさく響いていた。