せんぱい１１：Aran ページ24
注文してくるね、と言って
メニューを持ち、また個室を出て行くA
さすが6人きょうだいの年長者
面倒見が良いのが目に見える
俺は先ほどまで自分が座っていた席に
ガトゥーマが座っていたので
足で軽く蹴ってから、横の空いた席に座る
ざわざわと先輩たちの会話は騒がしい中
なぜ蹴られたのかが分からずきょとんとしてるガトゥーマに
なぁ、と問いかける
「どうだった。さっきは」
「さっきって？」
「Aの先輩との連絡先交換。したんだろ？」
刹那
ガトゥーマは両手で顔を隠す
ぴょこん、と見えた耳は
心なしか、赤くなってるように見えた
..脈ありか？
「何？気になんの？」
「き、気になるっていうか..
..き、綺麗な人だったから..
自分の連絡先、聞かれた時..び、っくりして..
で..ドキドキして..」
いつものガトゥーマらしくない
若干モニョモニョとしたら喋り方に
イラッとしつつも、そっかそっか。と相槌を打つ
「そっかぁ、ガトゥーマにも春がな..」
「え、いや..まだ好きだっていうわけじゃ..」
「なんだぁ？ナガツゥ、20歳でとうとう青い春かぁ？
くぅーッ！羨ましいッ！」
いつの間にか届いていたドリンクの
残り半分もないビールジョッキを片手にダル絡みするのは
ガトゥーマの大学の先輩、諸星さん
その横では、ビールをちびちび飲みながら苦笑いする宮近
助けろ、と目で訴えると
テーブルの上に置いてあった
誰も手をつけてないジュースのようなドリンクと
お酒の入ったちょっと高価そうなビンと、ワイングラスを
ずずずっと宮近は押し出すように俺たちの前にやる
「ほらよ。女子力高いお前ら用だ」
「なんだよそれ」
「カシスオレンジとシャンパンだし」
チョイスが伊咲より女子じゃん。と笑う宮近
そして宮近は、もう一つドリンクをこちらに押し渡す
それは..
氷が溶け、水滴がたくさん付着している
ウーロン茶が入った、グラスだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔蘭@Jr垢(プロフ) - Tracyさん» コメント返信遅くなり申し訳ありません！いつも楽しみにして下さりありがとうございます！そんな通知も今日で最後となる、という感慨深さを持って頂けてますでしょうか(多分ない)ここまで読んでくださり、ありがとうございました！ (2017年5月6日 22時) (
レス) id: ba97804e3a (このIDを非表示/違反報告)
Tracy(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品大好きです！更新通知が来る度にテンション上がりますwwストーリーも顕嵐くんたちのキャラも大好きです！これからも頑張ってください！ (2017年4月15日 2時) (レス) id: 710ea565f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔蘭 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年11月12日 10時
