おうじさま１２：Aran ページ13
扉を開けると
布団にくるまった丸い物体
プルプル小刻みに震えている
俺はそれに近づいて
バッと布団を剥ぎ取り、抱き寄せる
Aは「ひゃ..！」と可愛らしい声を上げる
「..き、きいた..？」
「..うん」
「う、あぁぁぁ..」
最悪だ、と言ってAは手で顔を隠す
その様子を見て、俺はくすりと笑い首筋に顔を埋める
Aの体がピクッと反応する
スッと手を伸ばし、左手を手にとってじっと見つめる
そして
Aの左手薬指に、ちゅっ、と口付けを落とす
「..いつか、さ」
「絶対、いつかお前の苗字を『伊咲』から『阿部』にするから」
一瞬時が時が止まったようになる
Aの動きも止まって
どうしたんだろう？と顔を覗き込むと
スッと、透明で綺麗なモノが
Aの頬を濡らしていく
Aは、ゆっくり俺の方を見て
「..ほん、とに？」
消え入りそうな声でそう問いかけてきて
俺は迷わず、こくり、と頷いた
「..ッわたし..っ」
「私も、顕嵐のこと一生愛し続けるって、約束する..ッ！」
飛びつくように、俺に腕を回すA
子供みたいな約束だとか、ばかばかしいだとか
そう言われるかもしれないけど
愛している人には
そう言わずにはいられないだろう
「その日が来るまで、待ってて。お姫様？」
「..ッ姫じゃ、ないし..ッ」
「姫だよ？
..俺が大好きな、可愛い可愛いお姫様」
ね？と言えば
ばか、と言って照れたように俯くA
そんな姿が愛おしくて
俺はAに、世界で一番甘い口付けを落とした
〜おうじさま・完〜
*************
せんぱい、ただいま下書き高速で執筆中..
出来れば冬休み中には終わらせたいです(´・ω・｀)
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朔蘭@Jr垢(プロフ) - Tracyさん» コメント返信遅くなり申し訳ありません！いつも楽しみにして下さりありがとうございます！そんな通知も今日で最後となる、という感慨深さを持って頂けてますでしょうか(多分ない)ここまで読んでくださり、ありがとうございました！ (2017年5月6日 22時) (
レス) id: ba97804e3a (このIDを非表示/違反報告)
Tracy(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品大好きです！更新通知が来る度にテンション上がりますwwストーリーも顕嵐くんたちのキャラも大好きです！これからも頑張ってください！ (2017年4月15日 2時) (レス) id: 710ea565f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔蘭 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年11月12日 10時
