続き ページ40
貴方side
振り返れば治がいて妾の手の中にあった書類は
そのまま治に取られ机の上に逆戻り
『もう、書類確認したいのに』
太宰「それよりもこっち」
『わっ』
椅子に座ったままの妾に治は後ろから抱きつく
首辺りに治の髪が当たってそわそわする
これが世間を騒がすバックハグというもので？
中也「おい、糞太宰！
柚月に抱きつくんじゃねぇ！」
中也によって引き剥がされた治は、
拗ねたような顔をしてる
中也「それよりも渡すもんあんだろ
さっさと渡さねーと俺が先に渡すぞ？」
はて、渡すものとは？
太宰「中也に先を越されるのは
気にくわないからね」
治は妾の後ろにまわるとまた抱きしめた
中也が殴りにかかると
ヒラリと笑いながら交わして逃げた
妾の首にはネックレスがつけられていた
え、いつの間に？？
『治、これ』
ネックレスを指差しながら治に聞くと笑って言う
太宰「幹部補佐に昇格したからね
僕からのプレゼントだよ」
シルバーのチェーンと雫型の天然石がひとつ
天然石の名前は確か、ムーンストーン
『綺麗だね、有り難う
大切にするね！』
にこやかに笑えば治は頭を撫でてくれた
ちょっと恥ずかしくて俯いたけど
治の耳が少し赤くなってたのは気のせいかな？
中也「俺からは此れな」
渡されたのは綺麗にラッピングされた箱
『開けていい？』
中也「あァ、いいぜ」
するするとリボンをほどいて箱を開けると
黒の革手袋
中也「解毒剤くれたお礼がまだだったからな
俺とお揃いだ」
『有り難う、大切に使うからね！』
中也「お、おぅ」
笑って言えば目線を反らされた、解せぬ
あ、でも耳赤い
森「渡すものは渡し終わったかな？」
太宰、中也『「「っ！？」」』
急に声をかけられて
驚いて声の聞こえた方を向けば
扉を開けて微笑んでいる森さんと紅葉さんがいた
いつの間にいたんだろうか…
森「終わったのなら、そろそろ出掛けようか」
『何処に行くの？』
紅葉「そなたの昇格祝いに
ご飯を食べに行くんじゃ」
『妾の？』
紅葉「そうじゃ、
勿論、首領殿の奢りでのぉ」
紅葉さんは着物で口許を隠して上品に笑う
森「え、私の奢りなのかい！？
まあ、今回は良しとしようか…」
扉の前にいる森さんと紅葉さん
右手を治が、左手を中也が握って
皆が笑って妾の方を向いて云う
"昇格おめでとう"と
だから妾も笑って云う
"有り難う"ってね
終わり
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ぽこぽん(プロフ) - 本ぶくろさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！ (2020年4月6日 17時) (
レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
本ぶくろ - 面白かったです (2020年4月6日 13時) (レス) id: 41c0b9e9db (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - おかげさまで、本編完結することができました！応援してくださった皆様、ありがとうございます！番外編も書く予定です！それからリクエスト等、御待ちしております！今までこの小説を読んで下さった皆様に感謝して…＊ (2019年10月11日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 探してくれてありがと！きっと知ってる人だよね！"ふ"から始まって"こ"で終わる子だよね！？違かったらごめんね！？ありがと！更新頑張る！！ (2019年10月8日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - やっと探せました！更新がんばってね (2019年10月8日 21時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2019年9月14日 11時
