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Noside
遠くで船の汽笛が聞こえる。
森からの命で太宰は広津と共に擂鉢街に来ていた。
広津「…"ヨコハマ租界"。
かつて此処で巨大な爆発がありました。
その跡地に何時からか勝手に街を造り始めた、
それが此処、"擂鉢街"です。」
太宰「ふぅーん
海外には鍍金を飲む自 殺法があるのか」
太宰と広津の会話は勿論成り立っていない。
片手に持つ本には"完全自 殺読本"と
怪しげな言葉がかかれている。
太宰「ただし飲んだ者は生きながら内蔵を溶かされる？
うぇ、試さなくてよかった。
……ねぇ、今の知ってた？ええっと…」
名前が出てこなかったのか、
後ろを振りかえった太宰に広津は答えた。
広津「広津です。……参考にさせて頂きます。」
思ってもいないことをさらっと告げては
前を歩く年の離れた少年を鋭い眼差しで見つめた。
広津「(この少年は首領と共に先代の最後を看取った者…
侮ってはならない)」
広津の目線の先では太宰が本をじっと見つめ、
なにかを見つけたのか、"おっ"と声を上げた。
広津「太宰さん」
太宰「はい？」
広津「この辺りは抗争地域です。ご注意を」
太宰「抗争？」
読んでいた本から眼を離し広津を見ると
開いていた本を閉じ首を傾げた。
広津「現在、ポートマフィアと敵対する組織は三つあります。
一つ目が"高瀬会"、もう一つが"GSS"。
そして三つ目が未成年のみで構成された
互助軍団で"羊"という…＿＿」
広津の説明を遮るように
太宰の携帯の着信音が鳴り響く
太宰「…森さんだ。
もしもし……うん、色々わかったよ…
結論から云うと、先代は居たよ。
蘇ったんだ、地獄の底からね」
太宰の口角は上がり、にやりと嗤っていた
太宰「うん、帰ってから詳しく報告す…＿＿」
ﾄﾞｫﾝ!!
広津「太宰さん！！？」
太宰の言葉は続かなかった。
彼の背に黒いなにかが突っ込んできたからだ。
太宰はそれにあたり吹き飛ばされ、壁に衝突した。
？「はっはっはっは…」
土埃が晴れたとき、そこに見えた景色は
倒れた太宰と、その上に足を乗っけて笑う少年。
突っ込んできたものの正体は彼だったのだ。
？「こりゃあ良い。餓鬼とはなぁ…
泣ける人手不足じゃねーか、ポートマフィア。」
太宰「僕は痛いのは嫌いなんだけど」
一触即発な空気の中、それを壊したのは
思わぬところからの刺客だった。
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ぽこぽん(プロフ) - 本ぶくろさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！ (2020年4月6日 17時) (
レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
本ぶくろ - 面白かったです (2020年4月6日 13時) (レス) id: 41c0b9e9db (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - おかげさまで、本編完結することができました！応援してくださった皆様、ありがとうございます！番外編も書く予定です！それからリクエスト等、御待ちしております！今までこの小説を読んで下さった皆様に感謝して…＊ (2019年10月11日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 探してくれてありがと！きっと知ってる人だよね！"ふ"から始まって"こ"で終わる子だよね！？違かったらごめんね！？ありがと！更新頑張る！！ (2019年10月8日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - やっと探せました！更新がんばってね (2019年10月8日 21時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2019年9月14日 11時
