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Noside
太宰が持っていた拳銃が空高くに上がり
少し離れた処に落下した
中也が拳銃を蹴り飛ばしたからだ
中也「無駄に死体を撃つんじゃねェ」
太宰「…そうだね、その通りだ」
太宰は屋敷に向かって歩きだす
太宰「君の言うことは恐らく正しい
普通はそう考えるのだろう」
柚月の横を通りすぎようとしたとき
細い腕が太宰の外套を掴んだ
太宰「柚月？」
貴方「…なんの根拠もないけど、大丈夫だよ
って無責任だね、ごめん」
ずっと下を向いていた柚月が不意に顔をあげた
その顔は色々な感情が混ざりあった
なんとも言えない顔だった
貴方「さ、二人とも行こうか」
そうして三人は屋敷の中に入っていった
・
屋敷の中は、爆発の影響で壊れたものが多かった
暖炉の前に本が沢山置いており
その中心には、椅子に座った蘭堂がいた
蘭堂「うぅぅ、寒ぅ、ぅぅ
風通しが良くなって三倍寒い、ぅぅ…」
太宰「災難だったね、蘭堂さん」
貴方「無事でしたか、怪我がなくて何よりです」
蘭堂「怪我はないが、ひどい目に遭った
何故、私が…」
太宰「襲われた理由はおおよそ想像がつくよ」
貴方「噂の拡張、ですね
蘭堂さん、本、暖炉の中に入れますか？」
蘭堂「すまないね」
貴方「いえいえ、ほいっと」
柚月が投げた本は燃え始め、
火をより一層強くした
太宰「森派の蘭堂さんが
黒い爆発で殺されたとなれば
人々は先代の怒りをより強く実感するだろう
此処に来たときに彼がぶちのめしたGSSの兵士が黒い爆発を偽造するための手順書を持ってた」
蘭堂「"黒い爆発"とは？」
太宰は持っていた折り畳んである紙を広げて読む
太宰「ナトリウムランプの
炎色反応を利用すると
黒に近い色の炎が作れるらしい」
貴方「へぇ」
読み終わると太宰は紙を丸め、後ろに投げ捨てた
太宰「まぁ、いずれにしても
チープな偽装作戦だよ」
うぅぅ、と云いながら震える蘭堂をみて
柚月はまた本を暖炉に投げ入れた
中也「つまり、こういうことかァ？
GSSの連中がポートマフィアを
仲間割れさせる為に
荒覇吐に成り済ましてこの旦那を襲った…」
蘭堂「GSSの現総統は冷酷か男で、
北米の秘密機関
深い関係にあるという噂だ」
太宰「蘭堂さんが擂鉢街で目撃した
荒覇吐について教えてほしい
先代復活の噂に繋がる情報は
今のところそれしかないから」
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ぽこぽん(プロフ) - 本ぶくろさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！ (2020年4月6日 17時) (
レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
本ぶくろ - 面白かったです (2020年4月6日 13時) (レス) id: 41c0b9e9db (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - おかげさまで、本編完結することができました！応援してくださった皆様、ありがとうございます！番外編も書く予定です！それからリクエスト等、御待ちしております！今までこの小説を読んで下さった皆様に感謝して…＊ (2019年10月11日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 探してくれてありがと！きっと知ってる人だよね！"ふ"から始まって"こ"で終わる子だよね！？違かったらごめんね！？ありがと！更新頑張る！！ (2019年10月8日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - やっと探せました！更新がんばってね (2019年10月8日 21時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2019年9月14日 11時
