愛に溺れ。 (ページ10)

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一通の手紙【ar × ym　ar ×cn】ページ10

「あ、！山田！！」

放課後。帰ろうと足を進めていると後ろから大きな声と走ってくる足音が聞こえた。

振り返らなくてもわかる。
相手は大ちゃんこと有岡大貴。
クラスメイトであり、俺の想い人だ。

「これ、ありがとな！すっげぇ面白かった！！」

大ちゃんの手には2週間ぐらい前から貸していた俺オススメの漫画。
その表情は、ニッコニコの笑顔でまるで太陽のように輝いていた。

「あー、そういえば貸したね。わすれてたw
1巻しか貸してないのになんでこんなに時間かかるんだよw」

「仕方ねぇだろ！漫画とか読んだことねぇんだから！w
まぁ、でも。漫画ってやっぱり小説より全然読むの楽だな！これから漫画も集めてみようかな……w」

「っ！集めなよ！他にもオススメ教えるからさ！！」

大ちゃんと共通の趣味ができる！と内心喜びながら漫画について熱く語った。