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ご主人様【ar × ym】 ページ47

帰ってこない。
ボクのご主人様が全然帰ってこない。

家を出たのはいつも通りまだ明るい時。
でも今は真っ暗。周りのものが見えずらい。

おかしい。いつもだったらもうちょっと明るいうちに帰ってくるのに。
もしかしたら気づかなかっただけでもう家にいるんじゃないかと思って部屋に行っても誰もいない。

おかしい、と思いつつもボクにできることはないしおとなしくソファの上でくつろぐことにした。

少ししてからガチャ…といういつもの音が聞こえソファから降りて扉の前で待機する。
その時に気がついた。
嗅いだことのない不思議な匂いがする。
少し警戒しつつご主人様をお出迎えする。


『あ、ご主人さ、ま…』


リビングに入ってきたのはご主人様と知らない男の人。
誰…?
その男を睨みつけているとご主人様に気づかれて頭を撫でられた。


「ユウリ、そんなに威嚇しないいの。同僚の有岡大貴だから」


アリオカ…アリオカダイキ……。
あぁ。よくご主人様の話に出てくる人か。


「ありがとね。残業に付き合ってくれて」
「いいってことよ!」
「そこ座ってていいよ」


ご主人様はボクのご飯を用意した後、ソファに座っているダイキの隣に座る。
心なしかご主人様の顔色がいつもと違う気がする。


「で、さっきの返事。まだ聞いてねぇんだけど?」
「…うっせ。聞かなくても…わかんだろ」
「直接聞きたいんだよ。それにこのままじゃ変な関係になちゃうだろ」


な、なんだ。この雰囲気。
いつも通りご主人様の膝の上に行きたいのに近づけない。


「その、…俺も好き、です」
「じゃあ、答えはYES?」
「…はい、」
「なんで敬語なんだよw」


ダイキが微笑みながらご主人様の頭を軽く撫でると、「あーもうやめろ」と声を荒げながらお風呂へと行ってしまった。
取り残されたボクとダイキ。
気まずい。
気になってダイキを見るとさっきまでのが嘘だったように顔がニヤけている。


『きも…』
「あ、ユウリだっけか?お前もこれからよろしくなぁ」


甘々ボイスで頭を撫でられる。
不意義と嫌な気持ちにはならなかった。

どうやらボクのご主人様が一人増えるようだ。

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作者名:ArYm0129 | 作成日時:2022年9月15日 17時

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