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高校生__。



人生で3度目の恋して人生で初めての恋人ができた。



その人は本当に男なのかと疑いたくなる容姿で学校で、とても人気のある人だった。





「だーいちゃん」



「んー?」



「すーき」



「俺も、伊野ちゃんのこと大好きだよ」



「えへへ」





伊野ちゃんは凄く甘え上手で俺たち2人は学校でもこんな風にイチャイチャしていた。



それが理由で校内ではバカップルと呼ばれて先輩や後輩や先生にまでも認識されてしまった。



そんなある日、





「なぁ、伊野尾がさこの前他の男と出歩いてんの見ちゃったんだよ」



「は?いやいや、見間違いじゃね?

それに、俺かもよ?

この前ちょうどデートしたし」



「いや、身長高かったから絶対にお前じゃない」



「なんだよそれ……傷つくな……」





絶対にありえないと思った。



だって1日に平均で2回も俺に好きと伝えてくれる伊野ちゃんに限ってそんな事……。



って、思ってた俺を嘲笑ってやりたい。





「ぇ……今、なんて……?」





付き合って10ヶ月。



伊野ちゃんに空き教室に呼び出された。



そこには俺と伊野ちゃんと……もう1人の男子生徒。





「だーかーら!別れようって言ったの!」



「え……な、なんで?」



「んー、刺激が足りないからかな?

あ、安心して?2ヶ月前まではちゃんと好きだったからね?」





それを聞いて安心するバカがどこにいる。



それはイコール2ヶ月前から好きじゃなくなったって事じゃないか。



俺がなんも言えずに固まっていると伊野ちゃんはもう1人の男子生徒の腕に絡みついていた。





「今はさ、高木の事が好きなんだよねー

ってか、もう付き合ってるし」



「は?付き合ってる?」



「うん、1か月前から」



「それって……浮気じゃん」



「そうだよ?だから別れようって言ってるの」





それからというもの、俺と伊野ちゃん……ではなくて高木と伊野ちゃんがバカップルとして認識されるようになった。



俺らの恋は……いいや、俺の恋は儚く散っていった。

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作者名:ArYm0129 | 作成日時:2022年9月15日 17時

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