浮気相手【ar × ym】 ページ38
( ar )
噂で聞いた。
そう、ただの噂。
そんな確信のない噂に俺の心は左右される。
涼「だーいちゃん！一緒に帰ろ！」
大「…わかった！ちょっと待ってて！」
今日、その噂が本当なのか確かめてみよう。
俺のやり方で。
涼「ん〜〜っ！おいし〜♡」
大「ははっ、それはよかった」
涼「珍しいねっ！大ちゃんが放課後に誘ってくれるなんて」
大「まーねっ。山田が好きそうな場所見つけてさ早く2人で行きたいなーって」
これに関しては本当の事だ。
たまたま友達と寄った所が山田の好みに近いカフェだったから誘ってみた。
ただ、ここ結構いい値段がするから奢りなのがちょっと……。
誘ったのは俺だから仕方ないんですけど。
大「……あ、カップル様限定メニューとかあるらしいよ」
本題はここから。
涼「ほんとだー。てか、店内もよく見て見たらカップルできてる人多いねー」
大「ほんとだな。俺たちが浮いて見える…w」
カップルが多い時間を調べて誘ったのだから当たり前だ。
むしろ、いてくれなきゃ話をスムーズに持っていけない。
涼「いいデートスポットなのかもねー」
大「付き合ったらここに来るのもありだな」
涼「……ねー」
……。
…………その頭では今、何を考えているのかな？
大「山田ってさー、浮気されたらどうしようとか考えたことある？」
涼「んー、ない」
即答。
そりゃそうだよね。
あの噂が本当なら即答するに決まってる。
大「じゃあさー」
涼「うん？」
“浮気相手の気持ちとか考えたことある？”
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作者名：ArYm0129 | 作成日時：2022年9月15日 17時
