愛に溺れ。

Girl？Boy？【ar × ym】 ページ36

( ym )





「は……？なにこれ…」





朝起きて鏡を見たらそこそこ可愛い女性の姿。
なんかのポスターかと思い触れてみるけどしっかりとガラスの触り心地。





「これ、…俺……？」





ない。絶対にない。そんなことあるわけない。
……でも…鏡の中の女性は俺と同じ動きをする。それに、どことなく顔に俺の雰囲気を感じる。

信じられないし、信じたくないけど…。





「女になっちゃった…かも……」





改めてよく観察してみる。

髪型はセミロングくらい。大ちゃんが好みだと言っていた気がする。
顔は……ちょっとだけ、ホントにちょっとだけ変わってる感じはする。どこが変わったかと聞かれたら答えられないけど。

身長は多分縮んだ。昨日大ちゃんが着せてくれたであろうTシャツ(彼シャツ)がいつもならピッタリなのに今はダボダボ。





「っ……///」





そのおかげで首元や鎖骨に付けられた赤い印が見えて恥ずかしい、けど……嬉しかったりもする…//

胸……は、ある方なんじゃないかな…。
女性と付き合った事がないから基準がわからない。
初めての恋人も初恋相手も大ちゃんだし。…あいつは違うみたいだけど……。

幼馴染のだけあって大ちゃんの歴代彼女は全員知ってる。
みんな可愛いというよりは美人系で…、なんで今俺を選んでくれたのか疑問すぎる。

外でデートする時とかも周りの目をついつい気にしちゃってても繋げないし。





「はぁ……」





なんでこんな事考えちゃうんだよ…。
2日に1回ぐらいはこうなっちゃう自分が嫌になる。

それにしても…下がスースーす、る……ッ！？





「んのやろぉ……//」





服を着せてくれたことはありがたいけど…だったらズボンも履かせてほしいのだけれど！

急いで洗濯物の1番上にあった短パンを履いて何とかできたからいいけどさぁ。

それにしてもどうしようかなぁ。てかなんでこうなっちゃったんだろう。
大ちゃんにどうやって説明すれば……。





「やまだぁ…ここにいる、の……ぇ…？」

「ぁ」





終わった……。

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