マラソン大会【ar × ym】 ページ24
( ym )
「よーい…」
パァァァンッ
暑い日差しが照りつける中、開催されたのはマラソン大会。
全学年全員参加。男女で同時にスタートしてタイムを競う。
もちろん中間地点で男子コース女子コースで別れるし、順位だって総合の他男女別もある。
俺はサッカー部だし助っ人として入ってるダンス部では歌って踊ってるから体力には自信があった。
でも今日に限って体調が優れない。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
序盤は順調だったのに中間地点ちょい手前で次々に抜かされてく。
なんならバスケ部バレー部の女子にも先を行かれてしまう。
「はぁはぁ…ッハァ……はぁ…」
やばい。明らかに変な呼吸になってきた。
俺はコースから外れ木陰で休む事にした。
本来コースから外れるのはルール違反なんだけど今回のに関してはきっと先生も許してくれる。
周りの人達も自分の事で精一杯だったり友達と話しながら走ってたりで他の人の事が見えてないからバレてないと思う。
「ハァ…ッ…はぁはぁ……ハ、ァ……ごほッ」
走るのをやめてすぐに止まってしまったからか呼吸は悪化していく一方で咳も出てくるようになってしまった。
「ごほッ……ッ…ハァハァ……はぁ…ごほッごほッ…ハァ、」
数分ここにいるけど未だに呼吸は乱れていて咳も出る。
まだ走れる状態じゃない。
俺がここにいる事誰も知らないだろうし…。
もう足音も聞こえないからみんな後半の方を走ってるんだろうな…。
マジでどうしよう……。
「はぁ…ごほッごほッ…ハァ、ハァ…、、う”ッ…」
やばい…吐き気が……。
何となく目眩もしてきたし……終わったな…俺。
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作者名:ArYm0129 | 作成日時:2022年9月15日 17時