エピソード２〜荒野の反逆者〜 ５話 ページ17
｢ぅわっ！いきなりでけぇ声出すからびびったんだゾ！｣
『学園長、うるさいです！』
｢ゴホン。失礼、つい取り乱してしまいました。長々と話しましたが、魔法の使用は常に危険が伴う、ということです。みなさんゆめゆめお忘れなきように。｣
｢｢｢はーい。｣｣｣
｢というわけで、優しい学園長の特別授業はここまで！さ、みなさんさっさと教室に戻ってください。｣
『あ、ところで僕が元の世界に帰るための方法は･･････？』
｢あ、あぁ〜〜〜。紫蓮くんが元の世界に帰る方法ね。もちろん探していますとも。忘れてなんかいませんよ。嫌ですねぇ。最近ちょっと忙しくて。｣
｢目が泳いでるんだゾ。｣
『探してなかったんですねー。僕ですら探してんのに。』
｢う、嘘じゃありませんよ。今私は１０月に行われる寮対抗マジカルシフト大会の準備で大忙しなんです。この後も寮長を集めた会議がありますし･･････｣
｢マジカルシフト大会？｣
『マジカルシフト？また聞いたことないワードが･･････』
｢えっ、紫蓮ってマジフト知らねーの？｣
｢世界的に有名なスポーツだぞ。プロリーグもあるし、世界大会もある。｣
『知らねーもんは知らねーよ。しかも絶対それ魔法使うだろ。マジカルって言ってっし。』
｢オレ様も知らねぇんだゾ！｣
｢マジカルシフト･･････通称マジフトは７人ずつのチームに分かれて戦うスポーツ。ざっくり説明すると、１つのディスクを奪い合って相手の陣地にあるゴールに入れれば得点になる。んで、点を多くとったほうが勝ち。｣
『ほぼアメフトじゃねぇか！だが楽しそうだな。』
｢アメフト？それは紫蓮の地元のスポーツか？｣
『んーっと、ちょっと違うな。発祥の地はうちの故郷じゃない。だがうちの国にもチームがあるほど色々な国でやってる結構メジャーなスポーツだぞ。』
｢ふむ。聞いたことがない名前ですが、今度図書館で調べてみましょう。なにか手がかりになるかもしれないですし･･････｣
｢んー、でも紫蓮がマジフトの試合に出るのはちょっと厳しいかもな。｣
｢なんでなんだゾ？｣
｢さっき紫蓮が絶対魔法使うだろって言ってたようにマジカルシフトは魔法を使ったスポーツなんだ。ディスクを運ぶのも魔法なら、守備も攻撃もすべて魔法で行う。｣
｢どんだけ魔法を派手に魅せられるかってのも選手の腕の見せ所だったりするんだよね♪｣
エピソード２〜荒野の反逆者〜 ６話→←エピソード２〜荒野の反逆者〜 ４話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アクネット | 作成日時：2022年6月9日 10時
