エピソード２〜荒野の反逆者〜 １話 ページ13
〜オンボロ寮-自分の部屋〜
―――『風の音が聞こえる』岩の上にライオンがいて、マントヒヒが子ライオンを空高く掲げているのが見えた―――
｢ふなぁ〜〜〜ん！！ゴロンニャ〜〜ンニャピニャピ〜〜･･････｣
『なんか壮大な夢だったなぁ･･････てか、グリムうるさっ！！』
｢ンゴニャ〜･･････どうだぁ･･････グリム様の力を思い知ったかぁ･･････｣
『でかい寝言だな。･･････フッ。まあ、グリムらしい夢じゃないか。その前に起きろ〜』
｢暴君リドルをこらしめてやったゾ〜･･････ふがっ！？あれ？オンボロ寮？なんだぁ〜夢かぁ･･････リドルなんてメじゃない最強魔法士になれたと思ったのに。ガッカリ。｣
『これからなれるだろう？今僕らを見下してる奴ら全員を蹴散らせる程になるため頑張ろうか！』
｢よしっ！じゃあ気を取り直して･･････今日も大魔法士になるために学園へ行こう！なんだゾ〜｣
〜大食堂〜
ガヤガヤ、ガヤガヤ。
｢う”〜。トレインセンセーはオレ様を眠らせる魔法を使ってるとしか思えないんだゾ。どんなに抗っても眠気に負けちまう！｣
｢お前、授業が始まって５分で寝ただろう。全然抗えてないじゃないか。｣
｢昼飯なに食べよっかな〜♪･･････って、あれ？なんか今日やたら食堂が混んでるな。｣
｢今日は月に一度のスペシャルデー！麓の町から大人気のベーカリーが出張営業中だよ！｣
『だとさ、行ってらぁ〜ここで待ってる。ああいうの苦手だから。』
｢行ってくるんだゾ！｣
外から見ていたら何か一悶着あったようだ。グリムがへこたれて帰ってきた。
｢うっうっ、今日は(ふがふが)最低の(もぐもぐ)１日なんだゾ(がつがつ)･･････ぱんもろくにノドを通らねえんだゾ･･････｣
『これあげるから機嫌直しな。』
見てた通りならあの人にグリムが渡したように見えるが、それだったらグリムの反応が少しおかしすぎる。エースたちの話を聞きながら考える。なんでだ･･････？
｢そういやオレたち、今日の放課後学園長に話があるから来いって言われてるじゃん。一体なんの話だろうね？｣
｢もしかすると、先日のローズハート寮長の件かもしれないな。｣
｢こないだの闇落ちバーサーカー事件か。｣
『それかもな。』
｢ハッ･･････あの日大活躍したオレ様にツナ缶のご褒美かもしれねーんだゾ！｣
｢いや、ツナ缶はねーわ。｣
『なんかさっきの人、気になるなぁ･･････』
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作者名：アクネット | 作成日時：2022年6月9日 10時
