鬼に気を許す私は、鬼殺隊にいる資格はないのでしょうか？弐【鬼滅の刃】

肆拾陸 ページ3

かのSide




私は、拾ってもらった。



家族は、私が生まれてすぐに亡くなった。



そのせいか、村の住民は私をこき使う。



もう限界、そう思って外に出た。





そんな時、見つけてもらって、拾ってもらった。

しかも、住民に暴言を吐いて。


今でも鮮明にあのときの言葉、殺気を覚えている。



『あんたらクズだね。

子供ごときにこき使って金稼いでんなら、この子いなくなったらあんたら死ぬね。


あんたらが子供の時を思い出してみろよ。こんなことされてねえだろ。


早く死んで地獄に堕ちろ。』


１０歳でこんなにも殺気を出して、こんな言葉を使って。

私より年下なのに、すごいな。って思った。


それから、恩人であるA様の家政婦になりたい。

そう頼んだ。



そしたら彼女は快く、

『ほんとに！？ほんとにいいの？私人使い悪いかもしれないけど...

でも、本気なら喜んでやってもらうよ！』

とても優しかった。

笑顔で、可愛くて、おまけにすごく強くて。




そして、ある時に旅に出ることになった。


A様が１１の時に。




理由は、A様の血の性能を探るため。

命がけだった。なぜなら、鬼の元、鬼舞辻無惨も狙っている書物を探す任務であったから。


A様のお師匠、佐助様から頂いたお仕事で、報酬はたんまりだった。

それに釣られたわけじゃないが、とにかく誰かを助けたかった。




そして、２年で見つけた。

でもそれが本当かわからない書物だったため、一度佐助様の屋敷に帰り、伝え、それからまた探すたびに出た。


そして、ついに見つけたのだ。


その書物を。

早速持ち帰り、佐助様に見せた。


間違いなかった。本物だ。書いてあることはすべて本当のこと。




探していた書物。




それは＿＿＿＿、









星月家、



”血の性能集”



だ＿＿＿＿＿＿＿＿。

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