参拾参 ・過去編Part2 1・ ページ38
貴方Side
私の父、お父様は元柱だった。
なんの柱かは聞いたことがない為、私は知らない。
そしてお父様は私の故郷の村長でもあった。
村の住民は皆お父様が大好きで、尊敬していた。
お父様が村長、お母様が村長の妻であった為、私は他の人よりも裕福な生活をしていたと思う。
つまりお金には困っていなかった。
私は、お父様が柱だったので、剣術を習いたいと申し出たが、両親二人に反対されたので、一切習っていなかった。
村長の娘であるせいか、住民にお嬢様扱いされていたので、あまりお友達がいなかった。私を贔屓してずるいと思っていた子供だっていた。
そのせいか、段々私は他人と話すのが大変になっていった。辛かった。
でもそんな私を救ってくれたのがあの男の子。
私は歌を歌うのが得意で、村のみんなに見せるほどだった。
そして私は夜が好きだった。
キラキラ輝く夜空の下で、歌を歌うのが私の日課だったかもしれない。
そんなある日の夜、その男の子が現れた。
『〜〜♬、〜〜♬』
「何その歌。」
『っ!だ、だれ?』
「名前は言う必要ないでしょ?」
必要がないというから、名前は教えてくれなかった。
だから私は彼を夜に来た子で、夜くんと呼んでいた。
彼は私の一つ上で、木こりだった。
彼は木を売りに来たという。
だから私は、
『ちょっとまってて。』
と言って、
『お父様ー!木を、薪を売ってくださるってー!
何本いりますか〜?』
と聞いた。
すると
父「弐拾本ほど頼んでおいてくれ。」
と返事が聞こえた。
だから私は弐拾本頼んだ。
すると夜くんは私の顔を見て、すごく驚いた。
夜「弐拾本買ってくれる人なんていないよ。
ありがとう。ニコ」
そう言った。
その彼の笑顔は月が照らして、きれいに輝く。
そんな彼の笑顔に、私は惹かれたのかもしれない。
それから、彼は3日ほど必ず夜、私の歌を聞きに来てくれた。
でも突然、彼は来なくなった。ぱったりと。
『夜くん、、、』
そう呟くと同時に、悲劇は起こる。
「きゃぁーーーー!!!」
「来るなーーー!!!」
何かが村で起きている。
『お、お父様!』
父「...鬼が来た。私は鬼を退治しに行かねばならない。
母様を頼んだぞ。一応刀を渡しておこう。落ち着いて振るんだぞ?」
私はとっさの事に、
『はい。』
としか答えられなかった。
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さつき(プロフ) - 続き楽しみにまってます (2020年4月22日 1時) (レス) id: 9dcbf03345 (このIDを非表示/違反報告)
・小豆・(プロフ) - さつきさん» ですよね?あ、ご指摘ありがとうございます!そして読んでいただきありがとうございます!嬉しくて泣く(´;ω;`) (2020年4月22日 1時) (レス) id: f4c59468c0 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - よくありますよ私もよく文字変換の時に間違えたりしますし (2020年4月22日 1時) (レス) id: 9dcbf03345 (このIDを非表示/違反報告)
・小豆・(プロフ) - さつきさん» あれ。最近誤字が多いなぁ(´;ω;`) (2020年4月22日 0時) (レス) id: f4c59468c0 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 悲鳴嶼さんの漢字が非鳴嶼になってますよ (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9dcbf03345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Fii | 作成日時:2020年4月13日 11時