烏や猫でも良いですか？【ドンヒラ】【班マフィ】 (ページ4)

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一方その頃ページ4

「は・ん・ちょ・う・さ・ん！」

ふんわりとした髪にサングラス。胸元を開けている青色のシャツから、たくましい腕と胸を覗かせている男。

ドンの部下であり兄であるカラマツは、黒猫がいても気付かないような暗い工場の中をうろうろしていた。

彼の愛する班長さんはこの工場で働いているのだ。

「そっち行くと危ないですよ。」

「おっと！ありがとう！班長さん！！」

「はぁ。うろうろしないでくださいって言ったでしょう。」

黒い作業服に帽子。無精髭を生やし、眠そうな目でカラマツに注意したのは、班長さんだった。

班長さんが勤める工場もピーノファミリーの傘下であり、管理者としてカラマツが来たのだ。

その時、工場の説明をしていた班長さんにカラマツが一目惚れ。付き合うことになった。流石イタリア男。

「ドンから連絡があってな、ヒラ君もぜひ会いたいそうだ！」

「そうですか。それならいつに……」

「今週末だ。」

何とも急な話であるがこんなことは慣れっこな班長である。幸い今は忙しい時期でもない。

「分かりました。週末に休み入れときます。」

「普通週末は休むんだぞ」とカラマツは言おうとしたが飲み込んだ。