序章 第二幕 夜叉と龍 ページ10
魈が目覚めて、名を賜ってから2日過ぎた。
夜叉は治りが早いらしく、一日経つとすぐに動けていた。
今は魈になんの武器が合うか、検討中。
なぜ、戦闘に関することをやっているかと言うと＿＿
＿戦いで恩返しがしたい？＿
＿ああ、我の今出来ることは殺生のみ。だから、我に稽古をつけてくれ＿
＿稽古、ねぇ。いいよ、だけど僕の稽古は厳しいよ？＿
＿それでも帝君に恩返しが出来るのなら､､､､！＿
って言う感じに話がまとまって、魈はなんの武器が合うかと言う流れになったのだ。
「そうだね､､､､。じゃあ、長槍武器はどう？」
僕が氷で長槍武器の模型を創り、魈に見せる。
すると魈は分かりやすく、目を輝かせ長槍武器を手に取った。
「我はこれで行こうと思う」
「ふふ、いいね。よしじゃあ、その槍を使って僕と一戦交えてみよう！」
「い、いきなりか！？」
「だって君、もう十分戦えるだろうし。あとは扱いに慣れるだけでしょ？」
そう僕が首を傾けて聞くと、魈は渋々僕との模擬戦を引き受けた。
結果から言うと、僕の勝ち。
動きは良かったけど、囚われていたからか攻撃が来ると目をつぶってしまい、避けられていない。
まぁ、長槍武器に慣れていないと言うのもあるけど。
「じゃあ、今日はここまでにしよう」
「なっ！だが、我はまだ！」
「でも君、まだ怖いでしょ？攻撃が」
そう魈に言うと、図星だったのか顔を顰め、黙ってしまった。
やはり、もう少し療養が必要かな。と僕が呟くと魈は、我は出来る！と言い始めた。
「我は出来ると言われても、自分が怖くなくても反射的に目をつぶっているんだよ」
「だとしたら、我はどうすれば！我には殺生以外にできることは無いのに､､､､」
「はいはい。じゃあ明日の朝にここにまた来てね。その時にどうするか伝えるから」
＿＿＿＿＿＿＿
なんか夢主がタルタルみたくなりそう､､､､。
お気に入りありがとうございます！！モチベができる､､､､！
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作者名：ピンポンパール | 作成日時：2024年2月22日 19時
