降魔大聖の師匠 (ページ2)

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序章　第一幕　月明かりに照らされてページ2

約3000年前、月が光り輝く夜。

ある洞窟の奥深くに氷で優しく包まれている少女がいた。

少女は眠っており、近くには氷元素の神の目は置いてある。

なぜ、少女が神の目を持っていると言うことは、後々に説明するとして彼女の名前は＿＿。

親が付けたのだろう。彼女らしい名前だ。

＿＿が規則正しい寝息をたてている時、誰かが洞窟に入ってきた。

その者は＿＿を見つけるなり、抱え上げ、どこかに向かってしまった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ここは魔神モラクスが統治する地。

そこの拠点であろう場所にモラクスが子供を抱え、戻ってきた。

周りの者は状況が飲み込めず、頭に？マークを浮かべている。

「そ、その、モラクス様。抱えていらっしゃる子供はどなたの､､､､」

「おそらく捨て子だろう。捨てられている場所が、これからの戦地になりそうなのでな。それにこの子供の近くに神の目があった。俺が見るにこの子供は龍と人間の混血だろう」

「そ、そうですか､､､､。では、育て親を＿「いや、その必要は無い」＿とおっしゃいますと？」

「この子供は俺が育てる」

そう言い残し、モラクスはクルッと方向を変え、自分の拠点に向かった。

モラクスが去った場所では、大騒ぎであった。