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有「おー!美味しそう!早速食べよ!」
「うん。じゃあいただきます」
有「いただきまーす!」
大きな口を開けて一口頬張った有岡くんは、美味しい〜!と言ってとても幸せそうな顔をしている。私も食べてみたが、やっぱり期待を裏切らない美味しさだった。
有「あ、一口いる?食べかけで良ければだけど…」
有岡くんは半分くらい夢中で食べていたが、突然思い立ったように聞いてきた。
「え…いいの?」
有「うん!美味しいよ!」
美味しそうなのは表情で十分伝わってきていたので、せっかくの機会だし貰うことにした。
「あ、じゃあ私のも一口あげるよ…」
そう言って皿を交換しようとすると、有岡くんはそうせず、何故かそわそわし始めた。
「…どうしたの?やっぱりやめる?」
有「あ、いやいや、やめないやめない!交換しよ!」
不自然に感じたけど、とりあえず食べるみたいなので、結局皿を交換した。
「…ん、やっぱりシンプルなのも美味しいね」
有「だよね!でもこのデミグラスも濃厚で美味しい!」
お互いのを食べて満足した私たちは、皿を戻してあっという間に完食してしまった。
それにしてもさっきの行動は何だったんだろう…
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作者名:あんず | 作成日時:2018年6月3日 17時