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そのまま中島くんは私の返事を待たずに走り出した。それにつられて私も校舎内を走る。そのまま私たちの教室へ行き、有岡くんの席へと直行する。
有「ん？Aちゃん？…って中島?!手放せよ！」
私たちに気づいた有岡くんは即座に私と中島くんの繋がれた手を引き剥がそうとした。それを綺麗に交わして中島くんは空いてる手で有岡くんを指さす。
中「先輩に負けたのは悔しいですけど、絶対にA先輩を幸せにしてくださいね！じゃないと僕が奪っちゃいますから！」
中島くんは突然の宣戦布告をした。有岡くんは最初呆気にとられてたけど、意味を理解するとニヤリと笑った。
有「当たり前だろ！お前になんかAちゃんは渡さないからな！」
私の間で2人が謎の協定を交わした。困っていると後ろから肩を叩かれる。振り返ってみると伊野尾くんだった。
伊「裕翔もかっこいいんだけどね〜。いやー、モテる女の子は辛いね！」
「…私のこと茶化してる？」
伊「茶化してないよー！あー、俺もその協定に入ろっかなー」
「は？」
伊「だってAちゃん可愛いんだもん。大ちゃんにはもったいない！」
有「ちょっと伊野ちゃん！聞こえてるからね！」
伊「だって事実だもん」
八「大ちゃん丁度いいブスだもんな」
有「なんだとー！」
八乙女くんも加勢し、寄ってたかって有岡くんをいじり始めた。とりあえずちゃんと中島くんにも言えたから一件落着かな。
これからもたくさん話そうね、有岡くん。
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ここまでお読みくださったAさん、ありがとうございます！
いろいろありましたがどうにか完結致しました！
何ともぬるっとした終わり方ですが、無事に付き合うところまでいけたのでほっとしています。
ところで、全編通してAさんは有岡くんのことを「彼」と呼んでいたのですが、最後に付き合うことになってから「有岡くん」と名前で呼んでいることに気がついたでしょうか？
どこかで有岡くんと書いていたらそれはすいませんの世界なのですが、ちょっとした心境の変化を表したり…
実はちょろちょろっと続編を書いていたりするのですが、公開するかは迷い中です。評価していただけるとやる気になりますので、もし良かったら評価してやってください！
改めて、最後まで読んで下さってありがとうございました！
あんず
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作者名：あんず | 作成日時：2018年6月3日 17時
