九話 ページ10
Aside
待ち合わせ場所に着くと、壁に寄りかかって
スマホを弄る大樹がいた
『大樹』
名前を呼んで近づくと、
彼はこちらを向いて微笑んだ
『お待たせ。待った？』
｢ううん、全然！じゃあ、行こっか｣
『うん』
今から向かう店には、ラニーノーズ、
宮下草薙の4人とりんたろー。さんがいるらしい
どうやら、大樹と二人きりではないようだ
少し残念だ…………
って私は何を期待してたんだ！
私は騒がしい心を落ち着かせて、
大樹に話しかけた
『それにしても、こんなふうに会うのは
久しぶりだね』
｢この間も会ったけどね｣
『この間は、感動の再会って感じじゃ
なかったじゃん』
｢wwでも、お互い夢が叶って良かった｣
『そうだね』
そんな話をしながら歩いていると、
大樹の足が止まった
｢ここだよ｣
着いたのは、居酒屋
中に入ると、5人がいるテーブルに座った
｢お待たせしましたっ！｣
｢おー、おかえり〜｣
｢紹介します！幼馴染みのAです！｣
『よ、よろしくお願いしますっ』
私は大樹の影響で好きになった芸人さんが2組、
そして、大樹の相方さんを前にして緊張した
｢おう、よろしく！｣
｢よ、よろしく、おねっ、お願いします……｣
｢草薙は緊張して、噛みまくってるだけだから気にしないでね｣
｢まさか兼近の幼馴染みが女優さんとはなぁ〜｣
｢この間のネタパレの企画のときも会ったな。これから、よろしくな｣
みんな優しくて、次第に緊張はとけていった
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作者名：真冬 | 作成日時：2019年10月29日 0時
