Stay with me (ページ17)

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十六話ページ17

Aside

家の中に入ると、

りんたろーさんがお酒やらつまみやらを出し始めた

手伝おうとすると、Aちゃんはゆっくりしててと

言われたため、大人しく座って、部屋を見回した

すると、大量の服を発見

　『この大量の服って、ファンの子からもらったんですか?』

　「うん、家電も全部プレゼント」

　『家電まで!?凄いですね…』

ファンの子からたくさんもらっているとは聞いていたけれど、

家電までもらっているとは思わなかった

立ち上がって服を見ていると、

いつの間にか座っているりんたろーさんが

Aちゃんも座りなよと手招きした

既にお酒も飲んでいるようだ

　「じゃあお先に、乾杯!」

　『乾杯!』

私達は大樹たちより、先に乾杯して飲み始めた

飲み始めて、一時間が過ぎた頃

突然、りんたろーさんが話を切り出した

　「Aちゃんさ、俺のこと、好き?」

　『はい?』

　「俺は好きだよ。Aちゃんのこと」

　『え、ちょっといきなりどうしたんですか』

すると、りんたろーさんが何も言わずに

此方に顔を近づけてきた

　『ちょ、りんたろーさん?本当にどうしたんですか』

そして、あと少しで唇が触れてしまいそうなその時、

ピンポーン

家のチャイムが鳴った

その途端、反射的にりんたろーさんの

体を押し飛ばしてしまった

するとすぐに、ガチャリという音と共に

大樹たちが入ってきた

「家の鍵開いてましたよー!って、これどういう状況?」

吹き飛ばされたにも関わらず、りんたろーさんは

そのまま大の字になって寝てしまった

　「さっき凄い音しましたけど、大丈夫ですか!?」

　『あ、うん、大丈夫。多分』

さっきのことはどうしても、この四人には言えそうにない

すると、

「りんたろーさんはもう寝ちゃってるけど、
皆で飲み直そう!」

大樹が気を遣ったのか、話をずらしてくれた

そして、もう一度皆で飲み始めた