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十話 ページ11
兼近side
居酒屋でラニーノーズさん、宮下草薙、EXITの
6人で飲んでいると、
何故かAの話になった
そして、最終的には｢一緒に飲もう！｣
ということになり、
Aに一か八か連絡してみると、
まさかのＯＫ
一緒に飲んでいると、いつの間にか
草薙とAが仲良くなっていて、
連絡先まで交換していた
そして、Aは俺の気持ちも知らないまま、
よっぽど疲れているのか、眠ってしまった
｢で、実際のところ、どうなん？｣
Aが寝たのを確認すると、
ラニーノーズの洲崎さんが聞いてきた
｢どうって、何がですか？｣
｢そりゃ、ひとつしかないやろ！
Aちゃんのこと、好きなん？｣
｢えっ！それは……｣
俺は、気持ち良さそうに眠るAをみた
相変わらず、綺麗な顔をしている
学生時代からモテていたAは、
前よりも更に、綺麗になった気がした
｢好きっスよ、Aのこと｣
｢お〜！｣
｢でもっ！つり合わないと思うんスよ、
俺とAとじゃ｣
｢なんでそう思うの？｣
｢だって、芸人と女優っスよ｣
｢そんなの気にしなくていいんじゃないの｣
その言葉に一瞬、気持ちが揺らいだ
だが、俺が次の言葉を発する前に、
他の皆が気をつかって話題を変えてくれた
その後も、その話が気がかりで、
話の内容があまり入ってこなかった
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作者名：真冬 | 作成日時：2019年10月29日 0時
