プロローグ ページ1
その日は、日常とは少し違った。
雄英の校舎から、帰路につく生徒たちがぞろぞろと出てくる。
その中の1人がハッとしたようにカバンをまさぐり、顔を歪めた。明日提出である数学のノートがない。
「チッ…ノート忘れた。先帰ってろ」
「あ、おう。またな爆豪！」
少年は切島たちに背を向けると校舎に入っていった。
教室のドアを開けると、教卓で心読が突っ伏していた。
爆豪はそれを無視し、自分の机へ直行。目的のものを持ってドアへ向かった。
「……」
ドアに手を掛ける。
「…………チッ」
「…オイ」
心読に声をかけるもピクリともしない。
…めんどくせぇ。
「起きろボケ」
ンで寝てんだコイツは。
ここにいたら最悪警備員が巡回するまで気づかれない。そんなことになっても後味が悪い。
ノートの背で肩をつつく。
「オイって…」
これで起きなかったら帰ろうと思った3回目。そいつのまつ毛が震えた。
「…ん……ありがと…」
そいつは寝ぼけ眼でふっと微笑んだ。白い手で俺の腕に優しく触れながら。
結局そいつはもう一度目を閉じた。
「……寝てんじゃねぇか…」
触れられたままの手は、ひんやりとしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガラッ。
ビクッ。
「あら、まだいたの？早く帰りなさい」
突然入ってきたミッドナイトに肩を揺らす爆豪。
「わーっとるわ！」
ズカズカと教室を出て行く爆豪を、妖艶な笑みを浮かべながら見つめるミッドナイト。
____さてさて、不器用な少年はどう出るかしら。
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緋蓮。(プロフ) - ウナギパイさん» ですよね！！ブレイバー自体も好きなので最高です (2019年4月1日 12時) (
レス) id: 011903e6a6 (このIDを非表示/違反報告)
ウナギパイ - ブレイバー、良いですよね (2019年3月30日 22時) (レス) id: 66b67e8a0c (このIDを非表示/違反報告)
緋蓮(プロフ) - クロッキーさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: c9426cf891 (このIDを非表示/違反報告)
クロッキー(プロフ) - めっちゃ面白いです。更新頑張ってください！！ (2018年12月1日 15時) (レス) id: 6bff0860fb (このIDを非表示/違反報告)
緋蓮(プロフ) - マナカさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新速度は善処しますね！←頑張ります！ (2018年11月26日 0時) (レス) id: 020261e8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋蓮 | 作成日時：2018年10月28日 21時
