34.期末試験3 ページ8
僕は響香と目を合わせてから、甲田を見た。
「虫はどう⁉」
「あんた虫操れるの⁉」
「キャアアア！」
え、声可愛い。
じゃなくて。
響香がスッとアリを手の甲に乗せて甲田に見せると、彼はまた悲鳴をあげて距離をとった。
「虫、ダメなんだ……」
《そこかああああ‼‼》
「ぐっ…！」
響香が音を相殺して音圧が軽くなる。
「口田…虫操れるかどうかだけ教えてよ」
震える手で親指を立てる彼。
「じゃあ！」
響香は耳のプラグで岩を砕いて虫たちをあらわにした。
息つく間もなくつん裂く爆音。
《おーい‼‼》
「ごめん‼怖いだろうけど先生が強すぎる‼」
「あんたがやれば勝てるかもなの。時間も少ない！やれるよ。だってヒーロー志望でしょ⁉
そんなら、クリアしようよ」
「君はマイク先生に勝てる可能性がある。
頑張れ口田！君にしかできない」
決意を固めた彼はガタガタしながら超喋って______
「ギャアアアア‼」
マイク先生を倒したのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴールしてから足を止めた。
「口田、キミすごいよ。ありがとう」
口田は顔を横にブンブン振った。
(耳郎さんと狼谷さんのおかげ！)
「口田と響香が頑張ってたんだよ。…僕は役立たずだっただけだよ」
補習になったらどうしよう…。
「ンなわけないでしょ」
ぴんっ、とデコピンされた。
「痛！」
「ウチら3人でゴールしたんだから。きっと大丈夫だよ」
「…そっか」
頼り甲斐があるなぁ、響香は。
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緋蓮(プロフ) - ノエルさん» ありがとうございます！頑張ります(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年10月6日 18時) (
レス) id: b695b34f88 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - もう続編３つ目ですね！頑張ってください(*^_^*) (2018年10月6日 18時) (レス) id: 733534814b (このIDを非表示/違反報告)
緋蓮(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» マジですか（笑）上鳴いると楽しいので書いちゃいますw (2018年9月18日 12時) (レス) id: b695b34f88 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - うるさいウェイw友達におんなじこと言われたことあるww (2018年9月18日 2時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
緋蓮(プロフ) - 鈴城凛音さん» ありがとうございます（笑） (2018年9月13日 9時) (レス) id: 47088e21dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋蓮 | 作成日時：2018年9月10日 16時
