No.143 ページ8
まあシャルに迷惑かけてないのはよかったとして。
私、どんだけ気づいてないんだろう。
こわいこわい。これ今回の件なかったら一生気付かなかった可能性あるな…
ううー、ちょっとこれを機に改善の余地ありですわ。
自分の気持ちにも言われるまで気づけないって…軽めに自己嫌悪。
「…パク、なんかごめん。」
「何に対して謝ってるの？…前に約束したでしょ。一人で溜め込まないでって。」
そう言うとパクは私の手をとって立ち上がらせて。
「ナナはね、自分に鈍感すぎるのよ。だから気づいた時には追い詰められちゃってる。
まあそんなところがナナらしいんだけど。」
「…そんな私らしさ欲しくないんだけど。」
「それでも大丈夫。私たちがちゃんと気づいてあげられるから。だから…」
安心しなさい
そう言ってパクは私を優しく撫でた。
わかった。やっとわかった。
みんなずっと見てくれてたんだよね。気づけるように。
どうも私は自分の感情に無頓着らしい。
好きって気持ちも、怖いって気持ちも…羨望も、嫉妬も。
ギリギリまで、その気持ちが溢れ始めるまで気づけないんだよね。
でもそれでも私が大丈夫だったのは。
パクが教えてくれたから。シャルが支えてくれたから。マチが受け止めてくれたから。
みんながそこにいてくれたから。
だから今私が伝えるべき思いは。
「パク、ありがとう。」
後ろを振り返って一文字一文字に思いを込めて。
こんなのじゃ足りないけど、だけどありがとう。
それを聞いたパクは、またいつものように微笑んで。
・・・この笑みをずっと見ていたい。近くにあってほしい。
だから、だから私は絶対に何も失わない。失わせない。
この気持ちだけは気づかないとだよね。
きっとこれからも私は自分に無頓着なままだと思う。
だけど今感じているこの思いだけは絶対に忘れない。
なかった事になんかしない。
シャルが好きって気持ちも。
みんなと一緒にいたいって気持ちも。
失いたくないって気持ちも。
…生きていたいって気持ちも。
というか私、意識するまで生きていたいって気持ちにすら気づかないって…
信じられん。どういうこっちゃか。
まあ総意すると…
「私、ずっと今のままでいたい！」
まあそういう事ですよん。
そしてそのためにはなんでもする。
…なんか変わらないように頑張るっておかしい気がするけど。
まあいっか。私だし。
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りんごぱんだ(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます！頑張って更新させていただきます！ (2018年2月4日 20時) (
レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 続きがとっても気になります!!更新楽しみにしてます! (2018年2月4日 17時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
りんごぱんだ(プロフ) - ゆぎーさん» コメントありがとうございます！とにかく旅団メンバーは何があっても殺させないのでご安心を。というかそんなの書けないです……これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2017年12月28日 13時) (レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎー(プロフ) - 更新を毎回楽しみにしてます！パクとウボォーはいなくならないでください！夢主無理せずに頑張って！ (2017年12月28日 10時) (レス) id: 3af73fb010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年11月10日 20時
