No.142 ページ7
うーん、とりあえずこの気持ちを整理しよう。
まず私は何にイライラしたんだ？
…それがわかれば苦労しないって。
あー、もうわかんないよ！仕方ない、こういう時は…
おもむろに立ち上がって向かうのは…パクの部屋。
こういうの相談できるのはパクしかいないでしょ。
「ちょっといい？」
扉を開けて、中を覗き込む。
パクは部屋で本を読んでいた模様。…そうだよね、広場騒がしすぎるし。
「ナナ、どうしたの？何かあった？」
そう優しく言ってくれるパクは私の何倍もステキで大人っぽくて。
「…シャルもパクみたいな大人っぽい人の方が好きなのかな。
私じゃ、私じゃやっぱりダメなのかな。」
思わずそんな言葉がこぼれ落ちてきて。
それと同時になぜか涙が止まらなくなって。
「…わかった。とりあえず中に入りましょう。」
パクに促されてソファーに座る。
なんかもう無理。どうしたらいいのかわかんない。
「ナナ、全部聞いてあげる。…何があったの？」
「…あのね・・・」
マチと楽しそうに話しているシャルを見ると辛くなる事。
シャルにはもっとステキな人の方がお似合いなんじゃないかなって考えちゃう事。
私の知らないシャルを知ってるシズクが羨ましくて…
そんな事を思ってしまう自分がすごく醜い気がして。
こんな私がシャルの近くにいていいんだろうかとか。
でもシャルから離れるなんて選択私にはできない。
だからそれがすごく辛い。
そんな事を嗚咽交じりに話す。
「…ねえナナ。聞いて。」
そう言うとパクは私を優しく抱きしめて。
「ナナはシャルの隣に立つのに十分ふさわしいわよ。
…大好きな人を想うあまり嫉妬するのは当然の感情。だから醜いなんて思わなくていいのよ。」
嫉妬？
あ、そうか。この気持ちの正体がやっと分かった。
「シャルはね、ナナの事を本当に心の底から愛してる。
感情をいつも出さないシャルが周りに悟られる程度には。だから大丈夫よ。」
「…本当に？でも。」
まだわからない事が一つ。
「私、シャルに迷惑かけちゃってるのかな。いっくら考えてもわかんないの。」
「…ああ、そのこと。」
それを聞くと、はあっとため息をつくパク。
「それは本人に聞いたほうがいいわね。…私から言うのはよくないし。
でもナナは迷惑なんかかけてないわよ。」
「それならよかった。」
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りんごぱんだ(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます！頑張って更新させていただきます！ (2018年2月4日 20時) (
レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 続きがとっても気になります!!更新楽しみにしてます! (2018年2月4日 17時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
りんごぱんだ(プロフ) - ゆぎーさん» コメントありがとうございます！とにかく旅団メンバーは何があっても殺させないのでご安心を。というかそんなの書けないです……これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2017年12月28日 13時) (レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎー(プロフ) - 更新を毎回楽しみにしてます！パクとウボォーはいなくならないでください！夢主無理せずに頑張って！ (2017年12月28日 10時) (レス) id: 3af73fb010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年11月10日 20時
