No.165 ページ31
むにゃ、ううー。もう朝？
誰かに呼ばれたような気がしてゆっくりと目を開ける。
…っとそこは、見た事もない部屋。
っというかこれ、夢⁉
いわゆる明晰夢ってやつか。初めて見たけど。
とりあえず周囲を見渡す。
その部屋は研究室みたいな感じで、そこらじゅうにいろんな機械が転がっていた。
こんな鮮明な夢、見た事ないんだけど。
そんな事をうだうだ考えていたら、後ろに気配を察知。
慌てて振り向くと…そこにはおじいさんが一人。
「そんなに警戒する事ないじゃろう。ここはお主の夢の中じゃ。」
「…どういう事？というか誰？」
「アイネとカナの生みの親と言えばわかるかの？」
えっ、それって。
慌てて携帯を取り出そうとして、カバンがない事に気づく。
冷静に今の状況を観察する。
…さっき寝た時と全く同じ服装。だからカバンもってないのか。
「おじいさんが私を呼んだの？念能力？」
「あっているとも言えるし間違ってもいる。まあいずれ知る事になるだろうの。」
「ここに呼んだ理由は？」
「質問が多いのう。…呼んだ理由は一つ。わしもお主と同じ転生者だからじゃよ。」
それを聞いた瞬間、一瞬呼吸が止まる。
確かに一回考えた事はあった。私以外の転生者の存在。
ありえない事はないだろうけど、その確率は限りなく低いって思ってた。
…まさかこんな形でコンタクトを取られるとは思ってなかったけど。
「…私が何者かも全部知ってるって事だよね。」
「もちろんじゃよ。幻影旅団のNo.０。ハンターライセンス所有者。全て知っておる。」
「目的は？」
「…お主には伝えなければならない事があってな。」
そう言うとそのおじいさんは、小さくため息をついた。
「…お主は元の世界に帰る事を望んでおるか？」
「そんなの決まってるよ。こっちにいたいに決まってる。…ってまさか。」
話しながらある可能性に行き着いて愕然とする。
アイネとカナを作ったのならば…
「こっちにずっといれる方法があるって事？」
「…というか、戻されてもこちらに帰ってこれる方法、じゃな。」
その言葉に思わず飛びつく。
だって、それだったら。
ずっとシャルと一緒にいれる。
「教えて！お願いだから…」
全力で頼み込む。
この可能性を失いたくない。
「お主とはいずれ現実世界で会う。…お主ならば見つける方法はわかるはずじゃ。」
そう言うとおじいさんは手を振って。
だんだんと視界が霞んでいく…
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りんごぱんだ(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます！頑張って更新させていただきます！ (2018年2月4日 20時) (
レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 続きがとっても気になります!!更新楽しみにしてます! (2018年2月4日 17時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
りんごぱんだ(プロフ) - ゆぎーさん» コメントありがとうございます！とにかく旅団メンバーは何があっても殺させないのでご安心を。というかそんなの書けないです……これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2017年12月28日 13時) (レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎー(プロフ) - 更新を毎回楽しみにしてます！パクとウボォーはいなくならないでください！夢主無理せずに頑張って！ (2017年12月28日 10時) (レス) id: 3af73fb010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年11月10日 20時
