No.52 【キルアの取り扱い方】 ページ9
…キルアの気持ち、今なら少しわかるかも。
ゴンは私やキルアみたいな闇の住人にはまぶしすぎる。
だから知りたくなる。そのまぶしさの原動力を。
あまりにも自分とかけ離れたものだから。
でもね、キルアと私はやっぱり違う。
キルアは生まれた時から暗殺者として生きてきた。
それはもう避けようのないこと。
でも私は自らの身勝手な願いのために人を殺める。自分の意思で。
ただみんなと一緒にいたいから。そのためだけに罪を犯す。
私とキルアは似て非なるもの。だから私にはわかる。
この先起きるキルアと家族の問題。何が起きるかわかってても私は手を出してはいけない。
それがないとキルアはゴンの横にいられるぐらい強くなれないから。
イルミの暗示を解けるぐらいの強さが彼には必要だから。
…たとえそれが私にとってどれほど辛いことであろうとも。
「おい、ナナ、ゴン出口見えてきたぞ！競争しようぜ！」
「うん！」
「じゃあ負けたやつが一回ご飯おごりな！」
「絶対負けないからねーだ！」
「んじゃ行くぜ！」
この幸せに酔いしれてはいけない。
そう噛み締めながら出口を目指す。
階段を駆け上って、外へ向かって。彼らには光が似合う。
…キルア、そのまままっすぐ進んでいってね。
君にはもう闇は似合わない。光の下で生きていける。
「「「ゴール！」」」
「あれ、誰が一番早かった？」
「どう見ても俺だろ！」
「うーん、同着じゃない？」
「というかナナ、お前女のくせに早ーな。」
「ふっ、女をなめちゃあかんでー」
「…押忍」
「じゃあ結局誰がおごり？」
…そういえば私お金持ってない。こっち来てからずっと盗ってったから
やばしっ
「まあいっか。勝敗つかなかったんだから仕方ねーよな。」
あれっ、そういう感じだっけ？
やっぱり大筋変わってないけど細かいところが変わってる。気をつけないと。
私の目的はできるだけストーリーを変えずにクラピカと接触することなんだから。
「サトツさん。ここが2次試験会場？」
「いいえ、まだここは違いますよ。」
「まだ走るのかー」
「ってナナ、お前絶対疲れてないだろっ。さっきから汗一つかいてないしよ。」
「うぐっ、…まあ鍛えてるから。」
「ほんとお前何者だよ…」
またゴンキルに私の異常な身体能力がバレかけているが…
まあ大丈夫でしょっ。
また走り出すまで時間あるし、シャルに電話しようかな。
No.53 【…私に彼氏いて悪いか！】→←No.51 【主人公組がステキすぎて辛い】
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村蓮(プロフ) - クラピカと蜘蛛が和解出来て本当に良かったです…！！！主人公ちゃんとクラピカの仲が悪くならなくて本当に良かったです(泣)シャルとのイチャイチャもトキメキ過ぎてどうにかなっちゃいそうです…/// この小説を読むのが毎日の楽しみです♪ (2022年6月29日 5時) (
レス) @page50 id: 51c88eb12b (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 番外編で腹筋崩壊しましたwww 嗚呼、吹いたコーラの片付けしなくては... (2020年7月5日 14時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年9月14日 12時
