No.86 【シャルとクラピカってなんかどことなく似てない？】 ページ44
シャルとクラピカはさっきから楽しそうに話してる。
そんな二人の笑顔は見るだけで本当に嬉しくていつまでも見ていたくて。
私はこの笑顔を取り戻せただけでも本当にうれしい。
「これからは私はハンターとして旅団を追う。」
「まあクラピカには俺らを捕まえるのはまだまだ早い。」
「…確かにシャル兄に勝つビジョンは全く思い浮かばないな。ナナはともかく。」
「えっ、私そんなに弱そうに見える？」
そう言って肩を落とすとシャルがそっと頬を撫でた。
その感触がくすぐったくて思わず顔を上げると、そのまま思いっきり抱きしめられる。
「大丈夫、ナナは俺が守るから。」
その言葉には確かに芯があって。
・・・ねえシャル、それ私も同じ気持ちって言ったら怒る？
私はシャルを守れるほど強くないけど。でも。
私はこの命を投げ出しても、死より恐ろしい目にあってもシャルを何よりも優先する。
だからそのために強くなるんだよ。
「シャル兄の宝物を奪うほど私には勇気がないからな。」
「よくわかってる。奪ったらクラピカでも怒るからね。」
「…シャル、私だってシャルの足引っ張らないぐらいには強くなるんだから。だから…」
そっとシャルの目を見つめてつぶやく。
「私を置いて行かないでね。」
もし私の存在がシャルにとって邪魔ならば私はすぐにここからいなくなる。
でもそんなの嫌なの。
いつまでもシャルの横にいたい。シャルの暖かさを感じていたい。
「言ったでしょ、俺はこの世の何よりもナナを愛してるから。」
「・・・シャル、大好きだよ。」
そう言いながらシャルの胸の中に顔を埋める。
今私がここに居られるのはカミサマのただの気まぐれ。だから、だから…
この一瞬を何よりも濃密に感じていたい。
「…ナナもシャル兄も仲がいいのはわかったが、私がいるのを頼むから忘れないでくれ。」
「あ、ごめん。うっかりしてた。で、それよりクラピカにお願いがあるんだけど。」
「なんだ？私がシャル兄に殺されない程度のものであればいいが。」
「…メルアド教えて？」
シャルをこそっと見つめると仕方ないなって風な顔をして。
「まあ旅団としても、ハンターの動向は知っておきたいしね。それに…」
シャルの私を抱く力が強まる。
「それでもナナは俺のものだから。」
そういうシャルは最強にカッコよすぎて。
…病気レベルかな？
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村蓮(プロフ) - クラピカと蜘蛛が和解出来て本当に良かったです…！！！主人公ちゃんとクラピカの仲が悪くならなくて本当に良かったです(泣)シャルとのイチャイチャもトキメキ過ぎてどうにかなっちゃいそうです…/// この小説を読むのが毎日の楽しみです♪ (2022年6月29日 5時) (
レス) @page50 id: 51c88eb12b (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 番外編で腹筋崩壊しましたwww 嗚呼、吹いたコーラの片付けしなくては... (2020年7月5日 14時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年9月14日 12時
