No.55 【考え事してると周り見えなくなるよね】 ページ12
今なら、クラピカを殺すことは可能。むしろ蜘蛛のためならばそれが最善。
…でもね、それは違うと思うんだ。
旅団がクルタを襲った理由はわからない。でも、多分悪いのは私達。
すごい甘い考えだとは思うんだけど・・・
私はクラピカを殺したくない。
友人としてとかそういうことじゃなくて、これは私の勝手な意地なんだけど。
ここでクラピカを殺すのは簡単。でもなんか違うんだよね。
根拠は何もないけど旅団とクルタの間には私の知らない何かがあると思う。
ほんっとに根拠はないけどね。
だからもう少し探ってみる。それでもクラピカがまだ旅団の敵ならば…
その時は容赦なく殺る。
蜘蛛のNo.0として。
「ナナ、まずいぞ。ヒソカに見つかった。」
へっ？私が考え事してる間にいったい何が？
「・・・どういうことか説明を。」
はあ、とため息をつくクラピカとレオリオ。
…毎度のことながら地味に傷つく。
「先ほどヒソカを試験中に倒そうとしている一味にうっかり囲まれていて、
慌てて逃げたのを覚えていないのか！本当に緊張感のないやつだな…」
「んでまあそれはともかくどうすんだよ！」
・・・これ、ヒソカ私の気配気づいてるよね。
絶してないし。
やっちまったー、二人をおいて逃げれない…
被害その1
私がシャルに怒られる。運が悪いと怪我するかもだし。
こっわぁ〜
被害その2
ヒソカの奴が私と知り合いみたいなそぶりを見せる可能性がある。最悪旅団ってバラされるかも。
いつかは教えるつもりだけど今はダメでしょ！
あーあ最悪じゃん。どうすんのこの状況…
「・・・とにかく逃げよう。今の私たちと奴では戦闘能力に差がありすぎる。」
クラピカの意見に激しく同意。今ヒソカに出くわすのはタイミングが悪すぎる。
「じゃあみんなでばらけて行こう。」
「わかった。」
私たちとヒソカまでの距離、およそ150m。ヒソカがくるまであと5秒ぐらい。
二人は両サイドに走っていく。私は真後ろへ。
よしおっけー。とにかくバンジーガムだけ警戒していこう。
っと思った矢先、右側をかすめていくオーラ。避けてそのまま走り続ける。
今の私の速度なら大丈夫なはずっ！
ヒソカは私を追ってるみたい。ゴンたちとの立ち回りも済ませて器用なこと…
と思ってそのまま直進していると唐突に視界が緑に。
えっ？なにこれ？
「誰、君？って…」
…まさかあなたは
No.56 【暗殺者と激突って…死ぬ気しかしない】→←No.54 【私とクラピカってやっぱり敵なのかな】
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村蓮(プロフ) - クラピカと蜘蛛が和解出来て本当に良かったです…！！！主人公ちゃんとクラピカの仲が悪くならなくて本当に良かったです(泣)シャルとのイチャイチャもトキメキ過ぎてどうにかなっちゃいそうです…/// この小説を読むのが毎日の楽しみです♪ (2022年6月29日 5時) (
レス) @page50 id: 51c88eb12b (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 番外編で腹筋崩壊しましたwww 嗚呼、吹いたコーラの片付けしなくては... (2020年7月5日 14時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年9月14日 12時
