【H×H】 彼女が蜘蛛の中枢にいる理由 ー出会い編1ー

【口が滑った】 ページ31

「えっと、とりあえずここはシャルの部屋だよな？」
「……そうだったんだ。」
「はあ？」



……なんでこうなった。


広間に行こうとしたら、突然扉が開いてフィンが現れて、なんかものすっごい混乱が発生している。

というかここシャルの部屋だったの？


まあそりゃそうか。入団して1日で部屋なぞできるはずない。



「なんか朝起きたらここで寝てた。」
「お前、昨日確か倒れてなかったか？シャルが無駄に焦ってたような。」
「うっそ。あ、だからこの熱だったのか。」



フィンによると、私昨日倒れたらしい。
……そこまで酒弱かったか。



「シャルもいつもだったら放置してるだろうにな。珍しい事もあるもんだぜ。」
「うーん、どちらかというとものすごい心配されたけど。転けたら支えてくれたし。
寝るまで隣にいてくれたし。」
「………それは似てる別の奴とかじゃなくてか？」




フィンにものすごいドン引きされた目で見られる。


え、なんだ。何かやっちゃったか？
いや、特に心当たりはない。



「…金にならないなら怪我人がいても見捨てるようなやつだぜ。どういう心境の変化だよ。」
「………さあ？」



今までの私に対してのシャルと、今フィンが言ったシャルを比べてみる。

ふむふむ、結論！



「私の知ってるシャルとフィンの知ってるシャルは違う人だと思う！」
「…どうしてそういう結論に至るんだよ。」




フィンに思いっきりため息をつかれる。
あれ、違った？

いや、でもそうとしか考えられない。









「だって私の好きなシャルはもっと優しいよ？」








そう満面の笑みで言うと、ものすごい表情で見られる。
例えて言うなら、UFOが着陸してきて中を見たら大量のスイカが入ってたみたいな。


………いや、逆にわかりにくいわ。


「…ナナ、お前今とんでもない事を・・・」
「え、なんか言った？」
「『私の好きなシャル』って満面の笑みで言われてもこっちが困るんだよ！！！」



フィンが言ったことを脳内フレイバックする。


ん、私の好きなシャル？

・・・・あ。



「記憶から消してください。お願いします。」
「無理だ。…まあ本人には黙っといてやるよ。」


そう投げやりにフィンは言うと、なぜかデコピンされる。



「いった！なにしてんの！」
「いや、どうしてここまであからさまで気づけないのかと思うと無性にイライラしてな。」
「……それ、パクにも言われた。」


どういう事だろう？
まあいっか。わかんないし。

No.9. 【蜘蛛の印】→←【支えられるのもいいかも】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

アイアンメイデン

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す