【神様の意図】 ページ12
そうこうして辿り着いた奥の部屋。
入るなり、シャルさんに降ろされる。
いや、別に残念とか思ってないし！
というか今はそれよりも。
「……ここ、どこですか？」
現在地すら把握できてない現状をどうにかするのが先。
そう聞くと、シャルさんにほんっとうに呆れたような目で見られ。
パクノダさんに本気でびっくりされ。
……だって円とかできないし。どうせ死ぬだけだと思ってたし。
こういう状況は全く想定してなかった。
「…幻影旅団のホーム。現状、理解した？」
シャルさんにそう言われながら、椅子に座らされる。
現状。現状か。
旅団のホーム。その言葉が頭の中をぐるぐるする。
ん？幻影旅団のホーム？
「……は？」
ぐちゃぐちゃの思考の中でどうにかひねり出した音。
多分、今の私の感情を一言で表現するとそうなる。
ーーーどうしてこうなった？
私はただ流星街でこれからどうしよっかなって考えてただけで。
あわよくば旅団に会いたいとか思ってて。
それがとんとん拍子に叶ってる。
つまりそれは……
ーーースタート地点が操作されてた？
シャルさんと出会うようにあの場所に落とされたのだとしたら？
それだったらこの、望む通りの展開も2割ぐらいだったら納得いく。
いや、まだ納得はしてないよ？
だって出会ったからといってシャルさんが私をここまで連れてきた理由がわかんない。
それに今、パクノダさんが目の前にいる事も。
わざわざホームに連れてくる理由がない。
殺すのならその場でグサッ、で良いはずだ。
しかもシャルさんがわざわざ私が嘘をついているか確認したのも謎。
殺すためならそんなの必要ない。
……殺す以外の理由で連れてきたってこと？
うーん、やっぱりわかんない。
わかんないけど。
でもここは旅団のホームなのに変わりはないわけで。
目の前にはパクノダさんがいて、横にはシャルさんがいて。
どんな理由だとしても、私はこの状況を楽しめるはずだ。
だってついさっきまでここにくる事を望んでたんだ。
どんな形であれ、叶ったことに変わりはない！
そんな超ポジティブ思考に切り替える。
「……パク、あとはよろしく。」
そう言うとシャルさんは扉をあけて出て行った。
あと部屋に残っているのは私とパクノダさんだけ。
「じゃあ、あなたの記憶。読み取らせてもらうわ。」
そうパクノダさんはいうと、私の手を掴んだ。
「私の質問に答えてね。」
【だから理由は？】→←No.3 【私は一体どうなるのでしょう？】
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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村蓮(プロフ) - シャルも主人公ちゃんも大好きです！！久しぶりに感じる胸のトキメキを抑えられないです！！ (2022年6月27日 2時) (
レス) @page50 id: 51c88eb12b (このIDを非表示/違反報告)
駒田針 - みんな死なないなんて最高です (2020年11月11日 19時) (レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 本日のラッキーアイテム=アイアンメイデン ！？！？ (2020年9月11日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
りんごぱんだ(プロフ) - ありがとうございます。名前の部分はすぐに修正させていただきます。 (2018年8月25日 10時) (レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
初音みのりフード - 面白いです！シャルは私も推しキャラなので嬉しいです！ただ、ところどころ名前が固定になっていましたよ。でも面白いので更新頑張ってください！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 9104fd672a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごぱんだ | 作成日時：2017年8月23日 2時
