#25 久しさと質問 ページ26
放課後、
久しぶりに来るこの空間…空き教室。
ここ数ヶ月は2人で会う機会が全くなかったので、ここには随分と来ていなかった。だからなのか、なんだか新鮮な気分になる。
すぅ、はぁと深呼吸1つすると、ガラガラと音を立てて閉じられたドアが動いた。
｢…Aちゃん｣
｢フジくん｣
目を合わせる。
彼はちゃんと扉を丁寧に閉めて、こちらへとゆっくり近寄ってきた。
｢なんか久しぶりだなぁ…新鮮な気分｣
｢…ふふ、私もさっき同じこと考えてた｣
｢えぇ？すごい偶然、｣
｢だね｣
クスクス笑い合った。
こうして少しだけ他愛のない話をしている間もフジくんは立ち振る舞いがかっこよくて、
最初の頃が懐かしいなぁだなんて気持ちになった反面
昨日気持ちを自覚してしまってせいかいつもより意識してドキドキする気持ちがあって…内で混ざりあって、ふわふわする。
…でも。心のどこかで、愛梨ちゃんとフジくんの関係を気にしている自分もいた。
再出発、とは言ったものの、結局そういう所で積極的になれない私は2人の関係のことを聞くことが出来ずじまいで、
一瞬だけ縮こまった醜い感情の塊はまた私にへばりついてネガティブな方向へと引っ張って行った。…あぁ、さっきまでのふわふわ幸せな気持ちが奥深い真っ暗闇へ、ずぶり、沈んでいきそうだ。
｢…じゃあそろそろ、本題に入ろっか？｣
｢………うん、そうね｣
…ダメダメ、今はフジくんの希望に沿うことに集中しないと！
ほんの一呼吸開けて次のステップを思い出す。…と、その前に。やろうと思ってたことがあったんだっけ。
「…一つ、質問いいかな？」
「うん、なんでも」
質問と言っても、そんな大した話ではない。
ただ今後の事を考えるためには、フジくんにはどうしても聞いておきたいことだ。
なんでも、と返した目の前の想い人にそっか、と小さく返事すれば
躊躇無く話を始めた。
｢今までやってきたことは、これまでで2つ。
覚えてる？｣
｢…うん。
身だしなみと、言葉遣いだよね｣
指をいち、にと折ってゆっくりとそう告げた彼。
私はこくりと頷く代わり、そうだと肯定を返す。
｢良かった｣、
その返事に微笑んで、次の言葉を投げかけた。
｢そこで、1つ質問。
今、フジくんに足りないものが大きなもので一つあるの。
…それって、なんだと思う？｣
｢…え？｣
。。。。。。。
遅れてしまってすみません(°_°)
【6/13:追加訂正】この作品についてのお知らせ【重要】→←新作お宣伝＊
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あかぺそ(プロフ) - 美桜さん» 何度もコメントありがとうございます！！！ここまで来てリメイクになってしまって、美桜さん含め読者様には本当に申し訳がありません……; ;更新停滞するかもしれません、本当にごめんなさい、コメント励みに頑張って行きたいと思います！！ (2017年3月17日 7時) (
レス) id: c61139b82a (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 全部フジ君視点？は、何それ、最高すぎぃ！とても楽しみにしてます。大変かと思いますが、無理せず頑張って下さい笑 (2017年3月16日 13時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - ai_さん» コメントもお褒めの言葉もありがとうございます！｢すごく好き｣と言っていただけて私自身とっても嬉しいです〜！！ありがとうございます; ;早めの更新もできるよう、日々頑張ります！ (2017年3月15日 7時) (レス) id: c61139b82a (このIDを非表示/違反報告)
ai_(プロフ) - この作品すごく好きです。リメイクも楽しみにしていますね。これからも更新頑張ってください！ (2017年3月14日 18時) (レス) id: baf56b1030 (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - 美桜さん» 返信が遅れてしまい申し訳ないです；；ありがとうございます！引き続き頑張っていきたいと思います＾＾ (2017年3月14日 3時) (レス) id: fbf3dd707b (このIDを非表示/違反報告)
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