#24 再出発 ページ24
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置かれた状況が瞬時に理解出来ず思考を停止させてしまう。ピシャリと体がまるで拘束されたかのようにがっちがちに固まった。
どういう、こと？
「…っ、Aちゃん、なんて顔してるの、っふふ」
「へ、…ぁ」
しばらくその状態でいるとフジくんは突然目を細めて私の口元を指さした。……どうやら間抜け顔になっていたらしい、慌てて半開きにだらしなく開いた口を閉じ顔をキリッとさせる。
また、クスクスと笑われた。
一呼吸開けてストップした思考回路を急発進させる。すると、ぐるぐるとフジくんの吐き出したたった20文字余りの言葉が脳内をせわしなく回り、再度私を困惑させた。
…え？ええええぇ？？
私てっきり別れでも切り出されると思ってたんだけれど…え、これほんとに現実？妄想の世界入ってない？大丈夫？？
「……Aちゃん？何してるの？」
「いや、現実かなって…」
試しに頬をつねってみる、痛い、現実だ。リアルガチだ。
夢じゃ、ない。
｢…っ、えっと、ということは、
これからもフジくんをご指導させて頂いてもよろしいので…ございましょうか｣
内心慌てながら語尾にクエスチョンマークを付けてはた、と尋ねる。
思わずへんてこりんな敬語になったことやどう見たって隠せていない内心のことはあまり突っ込まないでほしい、
だって仕方ないのだから。
案の定、変な敬語だと笑われる。
フジくんの笑った顔は嫌いじゃない、むしろ好きだが…そんなににこにこするものなのかと、疑問に思う。
｢本題に戻るけど、勿論そういうことだよ。
おれはまだまだAちゃんには程遠い色男初心者だからね！｣
……うーん、私はてっきり愛梨ちゃんとフジくんは既に恋人同士になっている、もしくはなる直前まで来ていると思ってた。
だからこそ、彼にはもう私の手伝いやアドバイスなんてなんにもいらないと思って身をひこうとしたんだけれど…それが今や一転大逆転だもんなぁ、
どうしたものか。……まぁ、でも。
｢そっか…
それじゃあまた改めて、よろしくね。フジくん｣
笑って手を差し出す。
こうして神様が無様な私をあわれんでチャンスを目の前に落としてくれたなら喜んで拾うしかない、そう考えた。
｢…うん、よろしく！｣
フジくんは何度目か分からない笑みを浮かべて、ぎゅっと握手する。私も照れながら握り返した
落ち込む時間はもう終わりだ。火蓋は、切られた。
…さあ、再出発しよう。
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あかぺそ(プロフ) - 美桜さん» 何度もコメントありがとうございます！！！ここまで来てリメイクになってしまって、美桜さん含め読者様には本当に申し訳がありません……; ;更新停滞するかもしれません、本当にごめんなさい、コメント励みに頑張って行きたいと思います！！ (2017年3月17日 7時) (
レス) id: c61139b82a (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 全部フジ君視点？は、何それ、最高すぎぃ！とても楽しみにしてます。大変かと思いますが、無理せず頑張って下さい笑 (2017年3月16日 13時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - ai_さん» コメントもお褒めの言葉もありがとうございます！｢すごく好き｣と言っていただけて私自身とっても嬉しいです〜！！ありがとうございます; ;早めの更新もできるよう、日々頑張ります！ (2017年3月15日 7時) (レス) id: c61139b82a (このIDを非表示/違反報告)
ai_(プロフ) - この作品すごく好きです。リメイクも楽しみにしていますね。これからも更新頑張ってください！ (2017年3月14日 18時) (レス) id: baf56b1030 (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - 美桜さん» 返信が遅れてしまい申し訳ないです；；ありがとうございます！引き続き頑張っていきたいと思います＾＾ (2017年3月14日 3時) (レス) id: fbf3dd707b (このIDを非表示/違反報告)
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