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そうこうしているうちに、家に着いた。


青年は俺にちょっと待っててと声をかけ、
玄関の扉を開ける。



「ただいま〜戻ったよ」



ガチャリと閉まった1枚の扉越しに、2名ほどだろうか。声が聞こえた。



「おうおかえりヒラ!」

「ヒラおかえり〜キヨの行方あれから分かった?」

「今日も全然だよー。

…っていつもなら言うところなんだけどね、分かったよ!」

「ええ?!ほんと?!」

「マジか!」

「うん!俺、今から呼んでくるから」




…なるほど、聞く限りあの青年は"ヒラ"って言うんだな。

ヒラ、か…




「ヒラ…」

その名前を口に出すだけで安心感が湧いてくる。同時に懐かしさも。



怪しい人物ではない事をもう1度自分の中で確認したところで、扉が開いた。

ヒラとおぼしき青年は俺に目配せする。
入れって事なんだろう。


遠慮がちに扉を閉じて灯りが灯る部屋へと足を進める。






「どもっす。…」



中には予想したとおり人が2名いた。
1人は男らしくてペールゴールド色の髪をしている。少しくすんだ金色みたいな。

もう1人は雰囲気が優しそうな黒髪の男。胸元に光るシルバーリングのネックレスがよく似合っている。


2人とも俺を見たままポカンと口を開けている。



「キヨ…!
にしても久しぶりだなぁ!」

「お前どこほっつき歩いてたんだよ?!心配したんだからホントに!!」

「…申し訳ないです」



「「…は?」」




今度は2人揃って首をかしげる。

「キヨ…?何だべ急によ」

「こーちゃん待って。
ヒラ、…どういうこと?」

「何でキヨが俺らにまで敬語使ってるんだ?」

「あー…


キヨね、記憶喪失なんだって。」

「…!」 「は、…」



「…」






少しの沈黙。




とうの本人達はありえない、とでも言いたげな顔をしていた。
いや、なって見れば分かるって。

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あかぺそ(プロフ) - ☆mio☆さん» ありがとうございます!!なんとか完結できて嬉しい限りです…\(^o^)/本当ですか?!?!ありがとうございます!!!需要がお一人でもあればもう書こうと思ってたんでもうmioさんのためだけに書きます書きます・ヮ・ 完結祝コメント、本当にありがとうございました! (2016年11月6日 15時) (レス) id: af7846be1f (このIDを非表示/違反報告)
☆mio☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いつも楽しく読んでました(*^^*)番外編、需要ありますよ(((´°ω°`)))ぜひ書いてほしいです!! (2016年11月6日 14時) (レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - サランラップさん» わー!!!ありがとうございます(;_;)(;_;)これからも精進していきますね\(^o^)/ (2016年8月17日 8時) (レス) id: 61640206a2 (このIDを非表示/違反報告)
サランラップ - とっても面白いです!これからも頑張って下さいね!(*´ω`*) (2016年8月15日 20時) (レス) id: d0d035ab2d (このIDを非表示/違反報告)
あかぺそ(プロフ) - 梅坂さん» 梅坂さん、ありがとうございます(^-^)/♪面白いと言っていただけて凄く光栄です…!良かったらまた定期的に見に来てやってください( ´,_ゝ`)これからも梅坂さんのコメント励みに頑張って更新していきますね!! (2016年6月27日 20時) (レス) id: 61640206a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかぺそ | 作者ホームページ:.  
作成日時:2016年6月26日 22時

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