霞柱と氷の歌姫 第二ノ歌

え？ ページ42

貴方side

さっき炭治郎は覚醒した。より精密な動きができるようになってより強くなった。
私も負けないように里を10周ほど走り回っている。

貴方『キッツ…』

そろそろ息が切れてきたが走り続ける。
炭治郎の所へと戻ってようやく10周目になる。

ザッザッザッザ

森の中を駆け抜け、気配のする方向へ走る。

炭治郎？「うわあああああ！大人のすることじゃない！」

え、もしかして鋼鐡塚さんがもう来た？
じゃあ鉄穴森さんも一緒かな？
…案の定ゴタゴタになっていた。

貴方『炭治郎…どういう状況？』
炭治郎「あ、A…って、え！？もう10周してきたの！？」
貴方『うん、あ鉄穴森さん私の刀そろそろ出来ますか？』

そんなに早く走ったつもりはなかったがびっくりしていたので軽く流し、鉄穴森さんに刀の事を聞いてみる。

鉄穴森「はい、もう直ぐですよ。今回も凄い刃毀れでしたね。あんなになるまで使ってくださりありがとうございます」

感謝するのはこちらの方だ。刀鍛冶の皆さんのおかげで鬼殺隊はやっていけるのだから。
そのあと鋼鐡塚さんが日輪刀の錆を落とす事になりそのまま宿へと戻った。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
次の日

里を走り回ったりいつもの訓練のルーティンをしているとあっという間に日が暮れた。
そろそろご飯ができる頃なので炭治郎と禰豆子ちゃんの所へ呼びに行くと兄妹仲良く寝ていた。

貴方『…可愛いなあ』

まるで冷と私も見ているみたいで和んできた。
しばらくずっと眺めていると誰かが入ってきた。

貴方『あっ、無一郎…』
無一郎「A…」

シーン

…非常に気まずい。
何を喋ればいい、つーかなにしに来たんだよ。
禰豆子ちゃんを殺そうとするなら返り討ちにしてやるよ。
そんなことを思っていたら

ムギュ

無一郎が炭治郎の鼻をつまんだ。

炭治郎「うわあ！時透くん！今鼻つまんだ？」
無一郎「うんつまんだ。反応が鈍すぎると思う」

何この会話…
あと、敵意を持って鼻をつまむ人はいないと思うぞ。
会話を聞いていると無一郎も鉄穴森さんを探しているそう。

貴方『じゃあ明日一緒に行こう？』
無一郎「なんで君が行く必要があるの」

やっぱり怒ってるのかな

貴方『私の刀鍛冶も鉄穴森さんだから行こうとしてたからちょうど良かったの』
無一郎「…え？」

え？
何がえ？なの？
そんなことを思っていると禰豆子ちゃんが起きた。
顎に思いっきり頭が…！

炭治郎「ん？誰か来てます？」
無一郎「だね」

ご飯を運びに来てくれたのかな？

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