霞柱と氷の歌姫 第二ノ歌

おはよう ページ32

貴方side

クシュン！

誰かが噂でもしてるのかな？

天元「おいおい、体調管理くらいしっかりしとけ」
貴『ごめんなさい。で話って？』

まさか愛の告白とか…

天元「俺は柱を降りる。」
貴『は。なんで？五体満足じゃないですか！なんで…』

あ、雛鶴さんの言葉…

ー『上弦の鬼を倒したら一線から退こう』

天元「雛鶴の言っていたこともあるが何より年下で経験の浅いお前に守られたんだ。自分の実力に正直がっかりした」

違う。

貴『違いますよ。妓夫太郎との戦いで勝てたのは天元さんのお陰です。他の柱だったら毒を食らった時点で負けていたかもしれない。耐性のある天元さんがいたからこそ勝てた戦いでした。降りてしまうのは残念ですが育手としても鬼殺隊にいてくれるんですよね？ド派手に変わらず頑張ってください！』

そうだ。それよりも天元さんが生きていることを喜ぼう。

天元「ありがとな。たまにはド派手に遊びにこいよ！」

天元さんと別れた後、蝶屋敷に炭治郎の様子を見に行った。
私はもうずっと前に起きて任務にも復帰しているが、炭治郎は二ヶ月ほど起きていない。

パリン

入ろうとしたら何処かで何かの割れた音がした。

貴『ちょちょちょ！何があったし！』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
後藤side

俺は後藤というものだ。鬼殺隊事後処理部隊、隠をやっているものだ。
柱合会議で竈門炭治郎に「おいお前起きねえか」って言ったのが俺。
あいつとはそこそこ縁がある。二ヶ月前に遊郭であいつらを発見したのも俺だ。
抱き合っている状態だったので「なんだよあいつら超仲良いじゃねえか」
て思っていたら三人とも意識不明の重体だった。

カステラを持ってあいつのいる部屋の戸を開ける。
するとそこには氷柱の氷華様がいた。
いやまてよ。氷華様は隠が怯えている柱の中で唯一優しく接してくれている柱だ。
その優しさと容姿からか柱の人たちから溺愛を受けている。特に霞柱様から。
それにしても美しい。

氷華様『どうも！隠の後藤さんですね？炭治郎ようやく目覚めましたよ！』

まさか名前を覚えていてくださいるとは！
やべえ涙が出そうだ。
あとで他の隠達に自慢しよう。
いや、それより目覚めてんだったら…

後藤「もっと騒げやあああ！きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、アオイちゃーん！炭治郎意識戻ったぜ！」

わーん

三人娘「よかったです〜。あんぱんあげます〜。カステラ落ちてる〜」

ドドドドドドド

ゆ、幽霊？

タイミング最悪→←上弦の零じゃなければ

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