霞柱と氷の歌姫 第二ノ歌

猗窩座 ページ2

煉獄side

砂埃を撒き散らしながら目の前に来た鬼の目にはこう書いてあった。
『上弦の参』

鬼が恐ろしいほどの速さで竈門少年に突っ込んでいく。

『炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天』

鬼の腕を真っ二つに斬る。

煉「何故手負いのものから狙うのか理解できない」
？「話の邪魔になるからだ。俺とお前と其処の女の」

Aも…？

煉「君と俺がなんの話しをする？
初対面だが、俺は既に君のことが嫌いだ。それに其処の少女は俺の大切な仲間だ。簡単に襲えると思うなよ。」
？「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ
弱者を見ると虫酸が走る」

何を…？

A『いや、彼、別に弱者が嫌いなんて一言も言ってないじゃん。頭おかしいんですか？後、弱者だって鍛錬を積めば強くなれる。そんなこともわからないの？』

口が悪くなっていないか？A？
まあ同意するが

A『私と彼とお前じゃ価値観が違うみたいだね。うざいから私にコロされて？』
？「そうか、では素晴らしい提案をしよう。
お前も鬼にならないか？」

何を言っているんだ？

煉「ならない」
A『右に同じく』
？「見ればわかる。お前達、柱だな？」

話が噛み合っていない。

？「その闘気、練り上げられている。至高の領域に近い」
煉「俺は炎柱 煉獄杏寿郎だ」
？「俺は猗窩座。其方の女は？」
A『お生憎様、鬼に名乗るような名前は持ち合わせていない。』
猗窩座「そうか。まあいい。杏寿郎何故お前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう。」

猗窩座はそう言って俺に指を指してきた。

猗窩座「人間だからだ、老いるからだ、死ぬからだ
鬼になろう 杏寿郎
そうすれば、百年でも二百年でも鍛錬し続けられる 強くなれる」

何を言っている

煉「…老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。
老いるからこそ 死ぬからこそ、堪らなく愛おしく尊いのだ。
強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない」
A『この子は弱くないわ。今の言葉を取り消しなさい。』

そう言い、Aと共に刀を構える。

煉「何度でも言おう
君と俺では価値基準が違う
俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」
猗窩座「…そうか。鬼にならないのならば、コロス」

『術式展開 破壊殺・羅針』

猗窩座の下に氷の結晶のようなものが現れる。
猗窩座が此方へ突っ込んでくる

『炎の呼吸 壱ノ型 不知火』
『氷の呼吸 漆ノ型 七色の氷撃』

戦いが始まった。

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