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2.偶然だったようです。 ページ4







「つ、疲れた……」



カウンター席に腰掛けてやっと一息。しんと静まり返った店内の静けさにはいつまでたっても慣れることはない。

昼間の賑やかさを知っている身からすればやはりどことなく寂しいのだ。


いけないいけない。すぐ感傷的になってしまうのは私の悪い癖だ。



「さぁてと。そろそろ帰るか。」



時刻は既に六時を回って少し過ぎたくらい。【ルフラン】は午前七時開店の午後五時オーダーストップ、午後六時閉店なのでやっと業務終了というわけである。

しかも店員の人数もそう多くはないので一日中働き詰めなのだ。はぁ疲れた。




店長に一言言い、制服から私服に着替えて裏口から出る。


辺りはすっかり真っ暗だった。
最近は、というかこの街は常になにかと物騒なので早く帰るに越したことはない。


さあ帰ろうと歩き出そうとしたときだった。



「「あ」」



__恐らく仕事帰りであろう中原さんと、ばったり遭遇した。











「ホントにすみません……わざわざ送ってもらっちゃって。」

「構わねェよ。どうせ仕事帰りだしな。」



【ルフラン】から表道に繋がる道を二人で歩く。

歩幅を合わせて隣を歩いてくれる中原さんはどこからどう見ても紳士だ。しかも顔が良いから余計。

……やっぱり美形って得だよなぁ。

なんて考えながら中原さんを見ていたら、



「?俺の顔になんかついてるか?」



がっつり目が合ってしまった。まさか「貴方に見惚れていました」なんて言えるわけもない。

あははと笑ってなんとか誤魔化す。ごめんなさい中原さん。貴方がイケメンなのが悪いんです。


そんなやり取りを挟みつつ街灯で照らされた道を歩いていく。



帰り道がいつもより楽しく感じたのは、きっと相手が中原さんだから。











無事アパートに到着。これで彼には貸しが出来てしまった。今度何かお礼をしないと。

一言二言彼と交わして部屋へと続く階段を登る。



そしてその時ふと思った。


__中原さん、仕事帰りにあの道通るんだ。





3.寝させてくれるようです。→←1.言い間違えだったようです。



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村人C - 神に祈りを(//∇//) (2022年6月8日 21時) (レス) @page24 id: 22d4be940f (このIDを非表示/違反報告)
M - 凄く美しい(?)なんかもう言葉に表せない程好きです。神様素敵帽子君が尊すぎです。夢主の性格も可愛らしくて吐血しそうでした。もうトゥンクが凄いです!! (2022年5月8日 15時) (レス) @page24 id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 否、可愛いから付き合いたいな。危険は重々承知してますが。 (2020年6月12日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 『手前』ってか…可愛いね、中也ちゃん。 (2020年6月12日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - Uヒさん» コメントありがとうございます!ご満足いただけたようで良かったです!ご愛読ありがとうございました! (2020年4月28日 10時) (レス) id: 9e41ced277 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あっぷる | 作成日時:2019年7月13日 2時

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