フロウ、戦う。 ページ9
「これが…あなたの本当の…！」美しい。Aがフロウの真の姿を見て最初に思ったことは、それだった。清らかな水の力は普通の人間であるAにも感じることは出来た。
邪悪なる闇の力を纏った悪魔、優美な水の力を持つ戦士。二つの力が、ただ立っているだけだというのに今も押し合っている。
すごい。Aはただ立ち尽くすことしかできなかった。
「コザカシイ…小娘！マズハオ前ダ！！」
サトゥルヌス。なかなかの威力をもつ、一撃。しかし、ここまで近いとAも逃げられず…それどころか。
「…あれ、体が動かな…え、きゃあああ！！」
カキンっ！
目の前に、フロウ。槍で槍を、受け止めている。
「隠れて下さい…今度は僕が助ける番です！！」「うん…分かった！」
「はっ！」飛躍。そして。「トライピアスッ！！」槍で突撃、後着地。からの二連突き。合計三回の突撃だからトライピアス、なんだろう。そして悪魔の背中に回り込むとその背に手を押し当て。
「…アクアっ！！」ズダダダダっ！！水の魔法弾、五連射。
「グッグォッ…！」《土属性に対して水属性、雷属性は有利》「…へぇ……す、すごいよフロウ！」親切なことに解説を入れてくれたデバイスのこの言葉。フロウは流水の騎士とだけあって水属性のようだ。
「グルァッグルアァッ！」何度も突きつけられる槍をゆらり、水の如く受け流し。
「せいやっ！」何度も槍を叩き込む。
「グ…ゴガッ……！」悪魔の動きがバテて遅くなったその時。
「これを待っていました…
いきます、ウォータークラウン！！」
掲げられる腕。そして水の魔力をその手で包み込んだかと思うと。
「ハァーッ！！」勢いよく、投げつける。
「グギャアァーッ！！」ぶつかり、爆ぜる水の塊。アスモデウスの周りに王冠のように飛沫が昇るのが見えた。
「…オノ…レ…復活出来タト思エバマタシテモ下等生物…ヨリニヨッテ一匹ニ…グァッ…」
倒れたアスモデウスは闇の粒子となって、消えた。
「…あっちが土属性で良かったです。あ、怪我は無いですか？」
Aは話しかけられてはっとした。そして。
「ううん。大丈夫…フロウ、あなたってすごいよ…うん、すごいっ！！」
夕焼けの赤が目に染みる。
やがて元に戻ったフロウと共にAは帰路に着いた。
『ありがとうね、フロウ。』
《…アスモデウス、悪魔、土属性。かつてバビロア王国の二人組の善き傭兵によって倒された、魔界の一勢力を担う悪魔…ただし戦闘力、知能、共に弱体化している模様。》
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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リーフ(プロフ) - ちなみに☆4ですw (2016年1月18日 19時) (
レス) id: 06d6221e05 (このIDを非表示/違反報告)
リーフ(プロフ) - 性格が急に冷静になったアズールとメロウを出してください。 (2016年1月17日 16時) (レス) id: 06d6221e05 (このIDを非表示/違反報告)
リリオン - 広美さん» ありがとうございます^ ^ あと龍人ククルとヒート君ですね。了解です…クフリン、そろそろ出ます…というよりもう出てます。 (2016年1月9日 18時) (レス) id: 60ae167fe0 (このIDを非表示/違反報告)
広美 - リリオンさんこの小説の続きが楽しみなので更新頑張ってください (2016年1月8日 16時) (レス) id: 472484f516 (このIDを非表示/違反報告)
広美 - リクで龍人ククルと火炎の騎士バーンと火炎召喚士ヒートをお願いします (2016年1月6日 21時) (レス) id: 472484f516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリオン | 作成日時：2016年1月1日 13時
